GW休暇も後半に入り、そろそろ頭も通常状態に戻さねばならない。
インプットも大切だが、同時にアウトプットもせねばならない。
そんなわけで今日はマジメなブログ。
4月24日に参加した「日経トップリーダー プラチナフォーラム2019」の備忘録も含めて・・・。
毎年、このフォーラムには参加し経営の勉強をさせてもらっている。
当日は講演やディスカッションが5本組まれていた。
正直なところ、参考になったものとそうでないものがはっきりした。
ぬぬぬ・・・。
「串カツ田中の成功戦略とリーダーシップ」は場当たり的な経営の中で掴んだ成功体験を
更に上昇させていくストーリーは面白かった。
最初は勢いよく始めるのが肝心で、余計なことをあれこれ考えてもいけないようだ(笑)。
僕がこのフォーラムで一番楽しみにしていたのが、星野リゾート代表 星野佳路氏の講演。
ブログタイトルにある通り「次世代につなぐファミリービジネス論」。
日経トップリーダーでも連載を書かれているし、
僕が事務局を務める「名古屋ファミリービジネス研究会」でも
星野氏の取り組みをネタとして使わせてもらうこともしばしば。
7月以降開催する「第3回名古屋ファミリービジネス研究会」でも参考にさせてもらえそうだ。
創業105年を迎え4代目経営者となる星野氏は各方面で同族企業は継承した方がいいといわれる。
それはご自身の経験もあるが、その歴史を辿っても納得感は強い。
日本の企業の利益の半分はファミリービジネスがはじき出している現実もある。
但し、ファミリービジネスは問題が多いのも事実。
ノンファミリーの上場企業と比較をした場合、
経営は一流かオレ流、経営の中心はMBAかMPO(ママパパ)、
お金を頼る時は投資家か親戚、いざという時に頼るのはコンサルか地元の氏神、
こんな違いがあるという。
さすがにこれには笑ってしまったが、
ローカルで零細なファミリービジネスであれば不思議ではない。
よりリアルに近いのかもしれない。
星野氏の表現は一見、ファミリービジネスを卑下したかのように思えるが、決してそうではない。
そこには大きな使命感があり、そこへの期待もある。
名大社はノンファミリー企業で僕は「中継ぎ」の経営者に過ぎない。
そんな話はよくしている。
それに対して星野氏は「ファミリービジネスは駅伝」であると言われる。
確かに仰る通り。
タスキを繋ぎ続けるのがファミリービジネスになるのだろう。
中継ぎも永遠に繋げなければならないのだけれど・・・。
どの側にせよ、次に繋げるのが大きな責任。
そんな中で言われるのが、誰に継ぐのかより、誰から継ぐのかということ。
僕もファミリービジネスアドバイザーとして多くの事例は見ているが、
ここが問題なのはよく分かる。
「ボンクラ息子問題」より「ガンコ親父問題」。
こちらが圧倒的。
そうならないための方法も教えてもらったが、それは次回の研究会で共有したい。
ファミリービジネスであれ、ノンファミリーであれ、事業承継は最重要課題。
今回の講演はファミリービジネスアドバイザーとして学んだ面が多いが、
僕自身の問題としても認識しないといけない。
いい学びとなりました。