本作のポスターを最初に見た時、これってロビン・ウィリアムズじゃないの?
と思ってしまったほど・・・。
主演のホアキン・フェニックスがロビン・ウィリアムズにそっくり。
彼へのオマージュを込めて、あえてそうしたんじゃないかな?
と勝手に判断。
解説によれば、実在した風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を
ロビン・ウィリアムズ自身が映画化を構想していたとのこと。
その演技も観てみたかった・・・。
やはり今思っても惜しい死。
いい役者を失くした・・・。
本作を許される範囲内でネタばらししてしまえば、
アル中男が自動車事故で半身不随になり、自暴自棄になりながらも更生していくストーリー。
よくありがちなテーマに思えるが、それがリアルな人生となってこれば様々な感情が沸いてくる。
酒好きな僕としては本作を反面教師的に捉える必要はある。
酒での失敗は数あれど、
(といっても電車を乗り過ごすことくらい・・・笑)
絶対にしてはいけない失敗もある。
本作はまさにそれだ。
お酒の飲み方もいろいろ。
僕のように基本的に楽しく飲むことを目的とする人もいれば、現実逃避の手段として飲む人もいる。
僕も時にはヤケ酒を飲むこともあるが、それにより体が蝕まれることはない。
飲まない日が続いても身体が震えることもない。
ただ肝臓の心配はしなきゃいけないので、ほどほどにしておかないとね・・・。
いやいや、ここでお酒の話をしたいわけではない。
しかし、この作品を観るとお酒との関係性を語りたくなってしまうから不思議だ。
それだけ魔力があるということだろう。
この映画でカギを握るのはセラピーの存在。
言い方を変えればカウンセラーともいうだろう。
僕が感じたのはこういった相談相手的な存在は今後どんな世界にも求められていくのではないだろうか。
もちろんキャリアの世界にも必要だし、経営者の世界にも必要。
メンターともカウンセラーともセラピーとも言うべき存在がいい気づきや結論を誘っていく。
僕も一丁上がったらそんな存在にもなりたいと密かに思う。
主役の風刺漫画家は基本的にろくでなしだが、何故か女性にモテる。
半身不随でも男としての機能は発揮する。
そのあたりがPG12の理由か(笑)。
彼女役のルーニー・マーラが素敵すぎて羨ましく思えてしまう。
それも本作の魅力の一つ。
そして、思うのは悩みが多ければ多い人ほどこの映画を観るべき。
また、他責で物事を考える人も観るべき。
僕がそう思う理由は映画を観てもらえれば理解してもらえるはず。
話題のヒーロー映画もいいが、こんな映画も心がスッキリしていいと思う。