名大社の株主総会は5月末。
既に終えているわけだが、今年も激しく揺れることは一切なく平穏に終えることができた。
改めて株主のみなさんに感謝ですね。
今日はそのことを書きたいわけではない。
昨日出席した業界最大手の株主総会のこと。
僕は毎年1回はどこかの株主総会には出席しているようにしている。
それは将来上場した時のための下調べでも、
物言う株主として発言したいわけでもない。
単に経営状況や今後のビジョン、企業としての立ち振る舞いを学びたいといもの。
そんな意味では今回の株主総会も実りは多かった。
振り返ってみればここ3年はこの会社の株主総会ばかりだけど・・・。
企業業績が好調なので、議長となる社長のプレゼンも堂々としている。
株主からの否定的な質問が出ることも少ない。
質疑の時間が長かったので2時間ほどとまあまあ長かったが、
満足している株主も多かったんじゃないのかな。
僕がずっと眺めていたのは、コアとなる事業の伸び率と今後の成長戦略。
そんなものは招集ご通知を読めば理解できることだが、直接話を伺うことで説得力は増す。
その方向性を知ることは自社の打ち手にも影響を与えていく。
実際は与えていくと錯覚しているだけだが、僕にとっては重要なこと。
なるほど、今後、その世界を目指していくわけですね・・・。
参考にさせていただきます!。
「名大社さんは上場しないんですか?」
「山田社長、上場しましょうよ。」
なんて、ちょくちょく言われることがある。
そんな時は「全く考えていません」とか、
「そんな器ではありません」とか、答えているわけだが、
「社員さんが喜びますよ~」なんて返ってくる。
確かにそれはあるだろう。
社会的信用を増すのも事実。
投資もしやすくなる。
僕もお金持ちになれる(笑)。
もちろんメリットは多い。
その反面、それによるマイナス面も当然考えられる。
具体的なマイナス面はともかく、昨日の株主総会を見るだけでもトップの重責はヒシヒシと感じる。
あの舞台に立ったら、すぐに解任されてしまうかも(笑)。
ただ考えることとして、今の経営のあり方でいいのかとは常に問うところ。
純然プロパーの経営もやりやすいが、それでは限界もあるのではないかと最近よく考える。
社外取締役を含め経営に外部ブレーンが関わる必要性も感じるのだ。
それは僕が社外取締役を任されていることも理由のひとつ。
僕の社外取締役は何の役にも立っていないが、それでも外への視点は持たねばならない。
自分たちのやり方の正しさは自分たちでしか判断できない。
果たしてそれがいいのか、どうか。
より客観的に経営を捉えることも重要。
もちろん協力してくれる方はもあり、感謝すべきだが、もう一つ別視点がいるような気もしている。
その判断も結局は僕の大きな仕事なんだろう。
今の段階で解決策があるわけではないが、今回の株主総会に出席し、
改めてそんなことを考えた。
とりとめのないブログになってしまった。
経営者の悩みは尽きないですね(笑)。