「えっ、みそ?円頓寺シリーズじゃないの?」
と先週の食べ物ブログを読まれた方は思われるかもしれません。
「おい、こいつ、嘘つきじゃないか!」
と厳しい読者には非難されるかもしれません。
悩みに悩みました。
今まで培ってきた信頼をこのブログ1本で失くしてしまうのではないかと・・・。
しかし、やり残したことがあったのです。
中途半端な気持ちのまま味噌シリーズから円頓寺シリーズに移ることができなかったのです。
僕のブログの読者は半分が地元東海の方、全体の2割の方が東京、
残りの2割が国内の他の地区、1割が海外の方で構成されています。
あくまでも自分の思い込みで本当かどうかは分かりません。
半分の方が東海地区以外と仮定すると、
このまま味噌シリーズを終えてしまうのは読者への裏切り行為と考えてしまったのです。
「名古屋らしい味噌のお店を紹介してもらっても、あんな場所まで行けないじゃないか。」
と不満を募らせてしまうような気がしたのです。
ようやくご理解頂けたでしょうか?
そうなんです。
遠方の方でも利用していただけるような味噌のお店を紹介しなければなりません。
新幹線の名古屋駅のホームにある「グルめん」に行ってきました。
名古屋駅のホームと言えばきしめんの「住よし」が有名です。
こちらばかり注目されて反対側に店を構える「グルめん」は日の目を見ないような・・・。
そんなことはないのです。
このお店も名古屋を代表する立派なお店です。
「名古屋に出張に来た。」とか、
「大阪まで行くんだけど、途中下車したぞ!」という方にはとても便利です。
この味噌シリーズをご理解頂けたでしょうか?
外の自販機でチケットを購入するため、「すいません、みそきしめんをください。」とは言いません。
チケットを「はい、お願いします」と渡すだけです。
瞬く間に作業され、僕の目の前に差し出されました。
みそきしめん(620円)
「お~、これで東京の読者を安心させられるなあ~、顧客離れを防げるなあ~」
なんて、訳の分からないことを呟いてみます。
割り箸を割り、食べようとした瞬間、
「紙エプロン使いますか?」とお店のおばさんが声を掛けてくれます。
「お~、なんて素晴らしいサービスなんだ。駅のホームも顧客第一主義だな。」
なんて、思わず呟いてしまいました。
早速、紙エプロンをして食べ始めます。
もちろん立ち食いです。
僕以外、誰も紙エプロンはしていません。
どうやらみそきしめん限定のサービスのようです。
混み合う店内で紙エプロンをして食べている姿はどうみても間抜けです。
ちょっと恥ずかしいです。でも、気にせず食べ続けます。
半分以上、食べたところで丼を見てみると、不思議な文字が・・・。
「あれっ、ここって住よし?」
段々、訳が分からなくなってきました。
しかし、そんなことはどうでもいいのです。
僕自身の満足度が上昇していきます。
「よし、これで安心して、味噌シリーズを終えられるぞ。
東京や海外の読者も間違いなく喜んでくれるぞ。」
と大きく頷きます。
「海外の読者は名古屋駅を通るかな?」
ふと、不安がよぎりましたが、小さなことは気にしません。
これで味噌シリーズは本当に終了です。
ごちそうさまでした。