2009年に公開された本作品。
映画コラムニストを名乗る僕だが、この作品は知らなかった。
この当時は映画コラムニストではなかったし・・・。
では、なぜ今になってこの作品を観ようと思ったのか。
今日の授業の題材として使用されるから。
今日は「映画の中のキャリアデザイン」の第3回、第4回。
先日のブログでも書いたが映画をテーマにキャリアの考え方や歴史を学ぶもの。
担当の教授は事前に観るかは自由と言われていたが、
ここはしっかりと予習しておくのがデキる映画コラムニスト、いやデキる経営者。
Amazonプライムで199円支払い、空いた時間を有効活用し観た。
このあたりもデキる経営者か(笑)。
時代背景を推測するに映画の舞台はリーマンショック後の不況期。
全世界でリストラが行われていた時期。
ジョンクルーニーが演じる主役ライアンはリストラ請負人。
企業の経営者や人事担当に代わり、リストラ対象に解雇通告を行う。
人材系にいながら、こんな職業があることを初めて知った。
仕事内容を見る限り、日本でいえばアウトプレースメント会社に近いが、主な仕事は首切り。
かなり嫌われる職種であり、過酷な職場。
ライアンはアメリカ中を飛び回り、その仕事を遂行していく。
その彼の最大の目的はアメリカ中を飛び回ることでマイレージを貯めること。
そのポイントが仕事へのモチベーション。
そこからいくつかの展開があるわけだが、今回、僕が観た目的はキャリアとの連動性。
果たして授業の目的はどこにあるのか。
ライアンや新人部下の仕事ぶりもキャリアデザインに結び付けられなくはないが、そうではないと思う。
アメリカの白黒はっきりさせた雇用環境がひとつのテーマではなかろうか。
こんな仕事がビジネスになること自体、日本との違いが明確にでる。
さすがにこの仕事はしたくないな・・・。
この映画を観て感じたことがあった。
最近、日本にもそれに近いことがあるのではないかと。
それは何か。
退職代行会社の存在。
映画では会社に代わりリストラ請負人が勧告していくが、
退職代行会社では個人に代わり会社に通告していく。
これが本当に正しいビジネスかどうかは考えどころだが、今、伸びているのは事実。
いくら伸びてても名大社では絶対やらないけど・・・。
しかし、それだけ需要がある証拠。
時代を反映しているともいえる。
本作で描かれる仕事が今存在するのか今後伸びていくのかは分からない。
だが、不況期では間違いなくニーズは生まれるだろう。
本来は経営者の仕事だと思うけど・・・。
映画自体は楽しむことができた。
相手役のベラ・ファーミガが「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のお母さん役とは・・・。
これも時代かな?(笑)。
さて、この作品、今日の授業でどう取り扱われるか。
僕なりにイメージしながら臨んでいきたい。