先週金曜日は学びの一日。
東京・渋谷で開催された「P x TX」に参加した。

People x Team Experienceの略で、最強チームを学ぶ日本最大級のカンファレンス。
wevoxを展開するアトラエさんが主催する初めてのイベント。
会社の成長や従業員が活き活き働くにはチームの存在が大切。
僕としても関心のあるテーマで参加させてもらったが、話題性もあり早々に締め切られたよう。

会場内に入ってまず驚いたこと。
若い。
30代が中心だろうか・・・。
僕のような50代なんてほとんど見当たらない。
それもスーツ姿なんていない。

Tシャツ、ジーパンにジャケットの割合が多いんじゃないか。
普段僕が参加する経営者向けや人事向けのイベントとは明らかに空気が違う。
その雰囲気だけでも時代の変化をヒシヒシと感じることとなった。

このイベントはパネルディスカッション形式の”聞いて学ぶチーム”と
ワークショップ主体の”体験して学ぶチーム”に分かれ、全11プログラム。
その中のいくつかをチョイスし参加。
刺激になったと共に自らに危機感をもたらすイベントだった。

最初のセッションは「勝つチームの特徴」。
元日本代表監督の岡田武史氏、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏、
千葉ジェッツ代表の島田慎二氏、水戸ホーリーホックの西村卓朗氏が登壇。

これがメチャ面白かった。
それぞれの視点でチームが勝ち続ける方法やリーダーのあり方について語り合った。
岡田氏はこれまでメディアでしか見たことがなかったが、クレバーさと貪欲さ、
リーダー、経営者としての視座の高さを知ることができた。
Tシャツにジャケット姿も印象的(笑)。

日本代表監督を2度も務めながらもリーダーや経営者としての未熟さを語り、
求められるチーム像を試行錯誤を繰り返しながら作っていく姿は共感するところ。
どんな人物でも完璧はなく、学び続けなければならない。
岡田氏も中竹氏も島田氏も僕から見れば超一流だが、現状に満足することなんて微塵もない。
常に失敗も身の回りに存在する。
それを恥ずかしがることなく披露する姿は、自分自身の力のなさを知る上でも貴重。

セッション終了時は隣の方と情報交換する場があったのだが、これもいい刺激となった。
僕と話をした方は20代後半か30代前半くらいの若手。
第一印象はいかにも最近の若者といった感じ。

しかし、話をしてみるとその印象とはまるで異なる。
礼儀正しいし、すでにネット企業の部門の責任者を任されていて仕事における課題感もハンパない。
夕方、同様に情報交換させてもらった方もほぼ同じ。
問題意識の高さ。
名古屋との違いを痛感させられた。

それは、その後のセッションでも感じたこと。
2回目のセッションはIT企業のトップを中心に若手経営者が登壇。
見た目はチャラい。
(すいません・・・)

しかし、話を聞きながら衝撃を受けていた。
見ている視点が違う。
僕なんかよりも明らかに高く、その先にある。

名古屋で仕事をしていると、それもあまり外に出ないと間違いなく時代遅れになる。
自分では”脱おっさん”と思っていても、それは名古屋だからいえるだけのこと。
東京にいればただのおっさん。
これはヤバい。

話を伺いながら、そんなことを感じた。
それは自分の留まらず、会社全体にいえること。
特に中堅クラスはこの状態を認識しなければならない。

今後、働き方や企業と従業員との関係性は大きく変わってくる。
まだまだ先かと思っているともう手遅れ。
エンゲージメントを含め進めている企業がごく普通の存在。

そして若い連中がどんどんと進化し、新しい時代を作ろうとしている。
それを個ではなくチームでやろうとしている。
個の能力も大切だが、組織全体で成し遂げることが重要。
僕らがやれることもまだまだあるということ。

ちなみに会場外には終わったセッションを報告するこんなボードも。

分かりやすい。

最後の楠木教授とメルカリ社長、アトラエ社長のセッションもよかった。
いい学びの一日。
ありがとうございました。