大学の授業の時にニシダが、「テツさん、これいいですよ。」と薦めてきた。
山口周氏は昨年に「劣化するオッサン社会の処方箋」や
「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」を読んで感銘を受けた作家。
これは読まねばならないと早速購入。
ハンマーで頭を殴られたような感じ。
いきなりこんなことが書かれている。
20世紀の後半から21世紀の初頭にかけて高く評価されてきた、
従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」は、
今後「オールドタイプ」として急速に価値を失っていくことになるでしょう。
自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材=「ニュータイプ」が、
今後は大きな価値を生み出し、評価され、本質的な意味での「豊かな人生」を送ることになるでしょう。
人によっては僕を「ニュータイプ」と捉える人もいるかもしれないが、
僕は明らかに「オールドタイプ」。
優秀な人材とは言い難いが、それに近い仕事人生を送ってきた。
これから価値を失っていくという事か・・・。
ヤバい。
本書を読み進めていきながら、その気持ちがどんどん強くなっていく。
それは単に脅されているのではなく、常日頃、僕が感じる点でもあり納得させられる点も多い。
授業を行った学生にもエラそうにそんなふうに語っていたこともあった。
それを語っているのが、オールドタイプとは・・・。
「VUCAの時代」ももう特別な用語ではなく、当たり前の言葉。
えっ、それって何?。
というオジサン、オニイチャンもいるとは思うが、全てはそこを意識していかねばならない。
ブーカ、ブーカと頭で唱えながら歩かなきゃいけないってことだ。
僕らは常に何が役に立つかを考えてきた。
今まではそれでよかったかもしれない。
しかし、それではもう通用しない時代になってくる。
通用しないわけではないが、価値を見出せなくなっていく。
「役に立つ」ではなく「意味がある」でなければならないし、
「未来を予測する」ではなく「未来を構想する」でなければならない。
学ぶべきことも大きく変化していくということ。
少し前に読んだ「右脳思考」にも近いかもしれない。
右脳→左脳→右脳が重要。
論理と直感を状況によって使い分けしなければならない。
これは自分自身のことだけではない。
会社も同様。
とりあえず試し、ダメならまた試す。
それをやり続ける。
アップデートを繰り返していくわけだ。
本書を読んで、ヤバいと思うのなら、まだ間に合うかもしれない。
「ニュータイプ」の時代に対峙できるよう新しい鎧をまとっていこう。