少し前に日経新聞で「日経バーチャル・グローバルフォーラム」の広告を発見。
視聴無料なので、早速申し込んだ。

「パンデミック時代の正義: コロナウイルスは我々の生き方を変えるのか?」
という米ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の講義。

サンデル教授は10年ほど前、テレビで「ハーバード白熱教室」を観た以来。
今もお元気なんですね・・・。

今回は日本に向け、今の時代の正義について語られていた。
倫理的なジレンマは平時には気づかないという。
特にコロナが与える影響についてどう対応していくのか。
そんなことをサンデル教授の高い目線で語られる。

大きく分けると3点。
1.グローバル化にどう影響をするか
2.資本主義にどう影響するか
3.民主主義にどう影響するか

1については各国が協力よりも自国優先で内向きになっていること。
2については国家間での格差、ポピュリスト勢力が拡大していること。
3については世代間の分断があり、共同体の必要や希望を持つ必要性があること。
これは僕が走り書きでメモった内容。

サンデル教授は今のアメリカの危うさについても持論を述べられていた。
コロナの件でいえば日本の方がその対処法は優れており、アメリカは学ぶべき。
自由の意味をもっと考えるべきだと・・・。

確かに日本は義務化はされていないがマスクは当然のようにみんなしている。
それは自分だけでなく周りを守ることに繋がる。
一方、アメリカは自由として本人の意思が尊重される。

市民の危機や道徳を考えた場合、どちらが「正義」なのか。
何が平等で何が不平等なのか。
このコロナはそこを含め民主主義を改めて考えるきっかけとなると・・・。

そんな講義を聴きながら、改めて僕にとっての「正義」とは何か。
表現を変えると僕にとっての「美学」は何か。
正義=美学かどうかは分からないが、そこは自分の中にしっかりと持っていたい。

それは会社や仕事への姿勢や覚悟、自分の生き方においても。
他人にとってはくだらない拘りかもしれないが、それが「正義」だとすれば貫くべき。
極端な言い方をすれば、僕は人に迷惑をかけるなら死んだほうがいい。

だったら死になさいと言われかねないが、それは迷惑のレベルによる(笑)。
これもきっと僕の中の「正義」が反映される。
訳の分からない話になってし合ったが、改めて「正義」について考える機会となった。

そういえば、最近、サンデル教授の著書も購入。

手つかずのままだ。
明らかに人生の後半戦、「正義」について語り合わなきゃいけないのかも・・・。