暗闇の強制力があるから、
作り手と深くつながり、
無二の記憶となって刻まれる
ステキなコピーだ。
日曜日の日本経済新聞NIKKEI The STYLEの文化時評の記事。
この欄は時々もの凄く興味深い記事が掲載されるので、結構楽しみだったり。
芸術の分野が高尚すぎてついていけない時もあるけどね(笑)。
この日は「コロナ禍を生きる小さな映画館」としてミニシアターの現状について書かれていた。
名古屋でいえば「シネマスコーレ」や「シネマテーク」がそれにあたるが、
会社に近い「ミリオン座」も近い存在。
僕はシネクラブ会員となり、ちょくちょく通っている。
マイナー作品の上映が多いので、元々、観客がいっぱいになることは少ないが、
たまに話題作が上映され満席に近かったり・・・。
それがコロナウイルスの感染拡大の影響でしばらく休館。
再開後も座席数は半分にして対策を取っている。
ただ観客は少ない。
お客さんの不安は大きく、客足が戻るには相当時間が掛かるだろう。
僕なんか身勝手に映画館が一番安全な場所じゃないかと思っている。
換気にはかなり気を遣っているようだし、マスクも着用している。
誰も喋らないので飛沫防止は万全。
席の間隔も十分。
映画館はもっと堂々とすればいい。
経営が心配になるが、クラウドファンディングでかなりお金も集まったようだ。
少なからず協力はさせてもらった。
もっと映画館に行くべき・・・。
僕もAmazonプライムで映画を観るが、基本は映画館。
やはり違う。
その魅力が・・・。
冒頭のコピーがそれを上手く表現している。
僕がAmazonプライムで観た「劇場」はミニシアターとの同時公開。
映画館で見た後にAmazonで観た人も多いという。
しかし、映画館で味わった気持ちの高ぶりはないと記事には書かれていた。
自宅ではあの暗闇は再現できないと・・・。
僕も映画館で観ていたら、山崎賢人の気持ちがもっと分かったかもしれない。
まだまだ映画館に足を運ぶことに抵抗感がある人も多いだろう。
その気持ちは分からなくはない。
でも、僕は十分安全対策を行った上で通う。
それが大切。
無二の記憶を刻むために。