前作「アフターデジタル」を読んだのが一年前。
かなり衝撃を受けた。
そこからもう一年なのかとという思いと、まだ一年かという思い。
この1年だけでも確実に世の中は変化している。
そのスピードは想像を超えるが、世間一般のリテラシーも同じ。
うちの嫁さんなんかはデジタル分野は完全に時代遅れだが、
スマホのキャッシュレス決済は当たり前に使う。
2年前であれば考えもしなかった。
何を特典にするか、使用の範囲をどこに定めるかによるが、
状況次第では加速度的に進む。
これがアフターデジタルのジャンルかは微妙だが、
この1年でキャッシュレスも特別ではなく、ごくごく当たり前。
未だに近所のスーパーが現金にこだわり、
カードもスマホも使えないのは却って新鮮。
それでも今期最高益だというから逆張りか(笑)
本書から飛び出すワードを僕は半分も理解できない。
瞬間的に頭に入っても、すぐその意味を忘れ、再度注入。
相当、脳ミソが老化している。
今は何とか時代に乗り遅れず、そこで耐える部類になるが、
(同世代では頑張っている方と思うけど・・・)
あと数年もすれば追いつけなくなるのかもしれない。
「オンラインとオフラインを分けるのではなく、一体のジャーニーとして捉え、
これをオンラインの競争原理から考える」
というOMOの概念も、少しずつイメージしながら描いていかないと理解に苦しむ。
オンラインとオフラインを別物と考えている時点で時代に取り残される。
僕らの事業も別ものじゃなくなっているというのに・・・。
やっているところはやっているし、
特に学生相手のサービスなんてスタンダードになりつつあるし・・・。
一方で、僕が所属する団体のFAXの多用を考えるとその狭間にいるのが分かる(笑)。
本書に紹介されている中国都市部での生活は近未来の出来事と思うが、実際は現実。
食事はアプリで注文し宅配か、アプリでお店を予約。
移動も事前にタクシーを予約。
仕事の連絡はほとんどWeChat。
打ち合わせはZoom。
自宅で足りないものも帰宅中に注文し、自宅に帰ると注文したものが届いている。
電話する行為もなければ、人とどこかで待ち合わせるとか、
何かを待ついう行為もない。
行動に全く無駄や遊びがない。
そんな生活が面白いのか?
と思ったりするが、それが世界最高水準の便利な生活。
そして、頻繁に登場するケイパビリティという言葉。
「バリュージャーニーを作り、運用する力」だという。
なんだ、なんだ、う~んと考えねばならない。
もしかしたらアフターデジタルに向かうには、
これまで習ったことのないワードを覚えることからスタートさせるのかも。
取り残されないように努力しないとね・・・。
ちょっと違う書評になってしまった(汗)。