確かにグッとくる感動作。
評価サイトを見ると
「映画業界内でふつふつと話題を集めている作品」
と紹介されている。その通りかもしれない。
僕は本作を評価サイトを読むまでは知らなかったし、
監督も俳優陣も聞いたことのない人ばかり。
意外と点数が高いのとたまたま空いた時間が合致したので観たまで。
第二次世界大戦を描いた実話という認識しか持っていなかった。
その認識は大きくは間違っていない。
しかし、僕が予想していたストーリーとは180度違う。
解説を読めば、なるほど!と思うのだが、あえて予備知識を入れず観たのだ。
それが良かったのだろう。
素直に感動したし、第二次世界大戦後のイギリスの状況もよく分かった。
何より世界でも先端を走るプレミアリーグの歴史も理解できた。
あの当時はあんな環境でサッカーをやっていたんだ。
ゴールキーパーはグローブもしていなかったんだ。
それでも10万人の観客動員可能なスタジアムがあったんだ。
映画の本筋とは異なるが、新鮮な気づきが多かった。
本作のジャンルはどこに位置するだろうか。
いろんな角度から観ることが可能。
恋愛青春映画、社会派人間ドラマ、反戦映画、スポコン熱狂作品などなど、
観る人によってジャンル分けが異なるんじゃないだろうか。
確かなのはある兵士の奇跡を描いた実話だということ。
なんだタイトルのままじゃないか。
もっと凝った表現をしなさい(笑)。
本作のイギリスでの公開は2018年。
僕が観たのが遅いのではなく、日本での公開は先々週。
Amazonプライムではなく映画館。
このタイムラグはなんだろうか。
元々注目度が低かったのかな。
それがジワジワと少しずつ票を集め・・・。
そんな感じかな?
観た後は気持ちもよくなるし、明日への活力にもなる。
元気になりたい人は是非観てもらいたい。
そしてもう一つ。
主演女優のフレイア・メーバーがチャーミング。
乙女時代のはにかんだ表情もいいし、母親の悲しげな表情もいい。
それを確かめるのも観る要素かもしれないね。