つい3か月前にクリントイーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を観たばかり。
とても同じ監督が撮っているとは思えない。
これだけジャンルも雰囲気も異なる映画が撮れるものだと感心してしまう。
映画監督としての才能にはつくづく脱帽。
瞬間的に自身を登場させるコミカルさも持ち合わせているし・・・。
同じく自分が登場するクエンティン・タランティーノ監督はここまでできないだろう。
比較対象が違うか・・・(笑)。
本作は2015年度のキネマ旬報洋画ベストテンの1位の作品。
僕はいつ名古屋で公開されていたのかさえ知らない。
全く知識を持ち合わせていなかった。
公開は「アメリカン・スナイパー」の前だが、僕はDVDでつい最近観ただけ。
一方は重く考えさせる作品。もう一方は単純に楽しめる娯楽作品。
気持ち的にはこちらの方が気楽に観ることができる。
しかし、軽いわけではない。栄光と挫折の人間模様も鋭く描いている。
とはいっても、忠実な時代背景、よく耳にした曲、、そして軽快な音楽シーンを楽しむことができる。
この作品が映画館で観るべきだったと少し後悔してしまった。
もっと映画にのめり込み楽しめたと思う。
エンターテイメントの世界もこの監督はとても上手いと思う。
もっとこの手の作品を作ってもいいのかも・・・。
歳を重ねる度に更にいい作品を作っていく監督は彼くらいじゃないだろうか。
エラそうな発言で申し訳ないですが・・・(笑)。
そして、今回久しぶりにクリストファー・ウォーケン氏を観た。
随分と歳を取ったように感じるが、当たり前か・・・。
強烈なインパクトだった「ディアハンター」は今から35年以上前の作品。
やはりちょっと怪しげな役がよく似合う(笑)。
本作の中で知っている役者さんは彼くらいであとは誰も知らない。
それがより伝記とオーバーラップし、現実感が出ていたように思う。
よきアメリカを描いた作品。
ラストシーンもとても良かった。
おススメですね。