昨日の日経新聞を読んでいたら気になる記事が掲載されていた。
要約すると
国内投資ファンドのニューホライズンキャピタルが金融機関から不良債権を買い取って対象企業の再建を支援するファンドを設立。
地銀などから経営不振企業向け債権を時価で買い取り、企業に余剰資産や非中核事業の売却を促すほか、収益力改善を支援する
というもの。1月14日(木)日本経済新聞より。
もしやこれって、僕がドラマ史上最も影響を受けたハゲタカと同じ?
2007年放映のNHKドラマ「ハゲタカ」の第一話「日本を買い叩け!」に登場するシーンに似ている。
ブログでもハゲタカのことは何度も取り上げているので、記憶にある方も多いと思うが、
何度観ても飽きることなく、名セリフが僕の頭の中で飛び交う。
そのドラマの主人公である鷲津政彦が代表を務めるのが外資ファンドホライズンの日本法人。
なんと社名も同じじゃないか・・・。
多分、この記事を読んで、おや、これは?と思ったハゲタカフリークも多いのではないか。
ドラマではバルクセールと称し、銀行の不良債権をまとめてホライズンが買い叩き、
その債権を同業他社に売却し利益を得る。
その1社が西乃屋という老舗旅館。
結果的に西乃屋のオーナーは不慮の事故で亡くなり、
その息子西野治が恨みを果たすがために鷲津に仕掛けていくのがこのドラマ。
詳細を語りだすと終わりが見えなくなるのでここで止めておくが、
今回の記事ってそれに近いっていうこと?
いかん、画像を撮るためにドラマをチェックしたが、明け方に見入ってしまった。
僕は金融業界もファンドビジネスもよく分からないが、
1990年代後半に跋扈したファンドが活発な動きをするのをするのだろうか。
このコロナの影響で多くの企業が経営不振になるのは間違いない。
冷静に周辺を眺める場合ではないが、今後、M&Aが積極的になるのは間違いなさそう。
それもファンドを通じたM&Aや企業再建で・・・。
そうなるとまさにハゲタカの世界。
ドラマはハゲタカファンドの悪役と思われた鷲津政彦が
最終的には企業を救うことになるのだが、これかはどんな動きになっていくのだろうか。
中小企業の経営に関わる者として、多くの企業の先行きはとても気になるところ。
今は緊急時の中でお金も無利息で融資が行われているが、結局、返さなきゃいけないのは同じ。
どこも経営の立て直しを行うための努力はするが、すべて成功するわけではない。
間違いなく淘汰される企業も生まれる。
コロナ禍が長引けばとんでもない数が出てくるのではないか。
それを是とみるが非とみるか。
状況によっては企業再建の下、別資本で経営が行われた方がハッピーになる。
西乃屋もサンデートイズも同様。
ドラマの舞台は僕が経営に関わる前で他人事だったが、その舞台は今や目の前。
間近で繰り広げられることはあるのだろうか。
当事者にならないようにしないとね(笑)。