トップの不祥事が相次ぐ。
森元首相の発言もその一つだが、このブログで語りたいことではない。
何かといえば元日本マクドナルド社長の原田氏とアルペン創業者の水野氏のこと。
両氏ともカリスマと呼ばれた名経営者。
原田氏の著書「大きく、しぶとく、考え抜く。」には感銘を受けた。
水野氏は一度しかお会いしたことはないがその迫力に圧倒された。
名古屋本社のアルペンは丸の内に会社を構えていた時に見降ろされていた。
どこからでも見つけられる立派なビル。
もちろん名古屋を代表する企業。
この両氏が晩節を汚したことになろう。
犯罪を犯したことは許されないが、僕は一方的に非難することはできない。
いつ何時、自分も同じ状況に陥るとも限らないからだ。
それは妻に暴力をふるう可能性があるとか、
出会い系カフェで知り合った女性と共にする可能性があるというのではない。
常に過ちは目の前にあるという認識。
思うようにいかないいらだちと、
すべてが思い通りになる過信が犯罪を招いたといえなくもない。
そこには二人しか理解できない世界があるはずだ。
これはあくまでも僕の妄想に過ぎず素通りしてもらえばと思うが、
水野氏の場合、ハニートラップに合った可能性もある。
数年前、リストラを行い希望退職を募った。
今期は最高益を出したわけだが、それを快く思っていない人もいるだろう。
恨んでいる人がいないとは限らない。
そんな中での事件だとそんな穿った見方もしてしまう。
あくまでも妄想・・・。
いずれにしても許されることではないけど。
どんな状況でも強者の論理と弱者の論理は異なる。
どちらが正しいわけではない。
強者は強者として正しい選択をし、弱者は弱者として正しさを追求する。
現実的にお互いが分かち合うことは少ない。
世の中の出来事が起きる度にそんなことを感じる。
時に強者も弱者も見誤る。
どちらもその視点から逃れられない。
強者は権力を持ち合わせているので、少なからず驕りも入る。
強者の方が影響力が強いので社会から叩かれるのは当然。
今回の事件もそんな面はなくはない。
そんなふうに思う。
それは世間を騒がす事件のため話題になるが、トップの不祥事はそこら中にあるだろう。
超ワンマン経営や会社の私物化が明るみになることはないが、
知らず知らずに自分勝手な強者の論理を当てはめる経営者はきっと多い。
自分は健全だ!と豪語する僕も自分で思っているだけかもしれない。
そこはきっちりと自分を見極める客観性を持たねばならない。
残念ながら原田氏も水野氏もその客観性が足らなかったのかも・・・。
偉そうにすみません。
晩節を汚すようなことはしたくない。
今回の事件をワイドショー的に見るではなく、学びとして捉えたい。