今週の週刊ダイヤモンドの特集は「1億総リストラ」。

巻頭ニュースの毎日新聞に関する記事も気になるが、今回は本特集。
厳しいといわれる新聞社も現実味を帯びてきたのかな。
NewsPicksのホリエモンと佐々木俊尚氏の対談も早く見ないとね・・・。

コロナ禍による影響でリストラのニュースは連日報道されているが、
こんな衝撃的なタイトルを付けられると見逃すわけにはいかない。
僕は本誌を楽天マガジンで読んでいるので、全てのページが掲載されているわけではない。
肝心な部分はカットされているが、それを差し引いても身につまされる思いで読み進めた。

今現在、失業率は2.9%(2021年2月)でリーマンショック後と比較すると低い数字。
求人業界に長く身を置く者としては現実とかけ離れた数字のようにも思える。
通常で考えればもっと高いのが一般的。
景気と求人は比例するので、今の環境下ではもう少し悪化してもおかしくはない。

それはお分かりのとおり雇用調整助成金の存在。
この助成金のおかげで失業率の上昇が抑えられてるともいえる。
政府は助成金を3兆円支給。
主なところでANAは337億円、オリエンタルランドは182億円を受給している。

その政策自体悪いとは思わないが、問題なのはその先。
特例措置が終わった段階で、企業の真の強さが試される。
現在、失業予備軍は640万人といわれる。
状況次第では倒れる企業も出るだろうし、大量にリストラを実施する企業も増えるだろう。

特集では業界ごとに予測もしくは既に実施されているリストラを伝えている。
僕の友人にはその業界に勤めるものは多い。
50代半ばともなればど真ん中の存在。
中には希望退職募集に応募し退職した者もいる。
それがさらに加速しそう。

そこに対して救いの手を伸ばしたいが簡単ではない。
僕らが頂く求人は年齢制限がないとはいえ20~30代を求めるケースが中心。
特に費用を使う場合はその傾向が強い。
少しでも条件が見合えば紹介はしているのだが・・・。

特集には「働かないおじさん」の実態も組まれている。
何かと悪者にされるバブル世代。
いわゆる僕の世代にあたる50代半ばがその存在。

今や世間では最も厳しい状況に追い込まれている世代だ。
バブルに踊っていたツケは回ってくるわけね(笑)。
いやいやみんな企業戦士として懸命に働いてますよ。

本誌では勝ち組企業のソニーのリストラも描かれている。
絶好調の企業も結局は関係ない。
自分の生きる道は自分で作るしかない。
これはコロナの影響を受けない企業の若手社員も自分事と捉えるべき。

こんな特集は勘弁してもらいたいが、目を背けずに向き合うことも大切。
そんなことを改めて感じた。