母親の傘寿のお祝いをゴールデンウィーク最終日に行った。
気づけば母親も今年で80歳。
25歳の時に僕が生まれたのだから、とても計算はしやすい。
これまで古希や喜寿のお祝いもせず、ずっと親不孝でいた。
忙しさにかまけていたと捉えられても仕方がない。
これまでの反省の意味が込められているわけではないが、今年は兄弟が集まってのお祝い。
岐阜に住む弟が長良川沿いの名店「潜龍」さんを予約をしてくれた。
なんといっても80歳を迎える母親。
何かがあっても困る。
コロナ対策を十分とった上でのお祝いの会となった。
当日はあいにくの雨。
晴れていたのなら金華山にそびえる岐阜城も眺められただろう。
自慢の庭園も散策できたのかもしれない。
たまに親孝行するからそんな天気になったのかもしれない。
これも反省なのかな・・・。
久しぶりに3家族が集合。
全員での記念写真をアップしたいところだが、
叱られそうなので誰も興味を持ちそうにない男3人の写真をアップ。
素通りしてもらいましょう(笑)。
これでも僕は由緒正しき山田家の長男。
本来であれば実家に戻り、母親と一緒に住むことを求められる。
父親を4年前に亡くし、一人暮らしをする母親を安心させなければならないが、自分勝手をしている。
ちょくちょく顔は出すものの、その程度。
近くに住む弟に任せきり。
そして妹夫婦にも・・・。
ここは弟、妹に感謝。
口だけ達者でテキトーな挨拶しかできないが、花を持たせてくれることにも感謝。
大きな個室で間隔を開けて座っているので、全員での会話は難しい。
それでもその雰囲気だけで母親は満足だろう。
終始嬉しそうにしていた。
自慢のステーキも平らげていた。
会話として盛り上がるのは子供の頃の話。
それもどうでもいいくだらない内容。
僕ら兄弟は実家の五目御飯が嫌いだった。
今でも記憶にあるが、本当にマズかった。
そして大晦日に食べる年越しのおかずも。
名古屋で暮らし、そんな年越しのおかずは食べたことがない。
切り干し大根とか大の苦手だった。
今では五目御飯も切り干し大根も問題ないが、子供の頃は嫌で嫌で仕方なかった。
本当にマズかった。
母親を弁護すると、料理が下手なのではなく味付けの問題。
残すことは許されなかった。
祖母から厳しくされ、食卓から離れることはできなかった。
僕も弟も今となってはいい思い出。
そんなくだらない会話をしていた。
今は元気な母親だが、老いは感じる。
今度は米寿のお祝いだが、それとは関係なく少しでもみんなが集まり賑やかな場があればいい。
それが最高の親孝行なのかもしれない。
大学生の息子なんかはちゃっかり小遣いをもらっているわけだし。
コロナで心配した面はあったが、このような場を持ててよかった。
いつまでも元気でいてもらいたい。