経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目 (2009/12/11) 新 将命 |
日本経済新聞の書籍広告によくある、その評判の声から手に取った著書。ベタなタイトルは、単に売り上げアップを狙ったものかとも思ったが、そのタイトル通り、僕にとって確かに教科書的な存在となった。
著者のプロフィールを拝見すると、外資系の企業のトップを渡り歩いていることもあり、より効率性やロジックを重んじる経営手法やノウハウを著したビジネス書と予測したが、実に日本人的な経営の考えの持ち主であることが理解できた。
そして、大切なのは原理原則。
いくら時代が変化しても、経営の本質は変わらないのだろう。
率先垂範であり、大義であり、倫理観であり、顧客満足であり、経営者の行うべきことは、どんな企業でも基本的には同じということ。
その中でも「変化し続ける」ことの重要性は、文章を変えながらも、何度も表現されていた。
自分の中で最も意識し続けなければならない事のひとつだ。
この著書の中で、今すぐにでも自分ができそうな(やらなきゃいけない)ことをいくつか紹介したい。
死守すべき時間は”予約”しておく
・本を読む(一日最低1時間)
・週末あるいは平日の仕事のあとにジムで汗を流す
・経営者の勉強会やセミナーに顔を出して充電を図る(月に最低2回)
・プライベートの海外旅行に行く(年に最低1回)
強靭さを保つ5つの方法
1.「夢」を描く
2.「失敗」という言葉を追放する
3.勝海舟「氷川清話」を心と支えにする
4.命まではとられないと考える
5.環境を変える
きっとホンモノを得ようとすれば、何度も読まなければならないだろう。
また、迷った時にもヒントが隠されているだろう。
だから、「教科書」なのかもしれない。