昨日、CDA(キャリアカウンセラー)の勉強会に参加した。
CDAの有志で組織するCDAプラザが月1回開催する定例の勉強会だ。
CDAのスキルアップを目的にテーマごとの発表やロープレを行う。
今回のテーマは「障害者雇用とカウンセリング」と「学生就職相談の振り返り」。
「障害者雇用とカウンセリング」では、実際に企業で障害者の採用担当も行う事務局のOさんが、現在の法律を踏まえた上での様々な企業の取り組みについて講演された。
間接的にいろんな方から障害者採用について伺う機会もあるが、本音ベースでその実態を伺う事はあまり多くない。
雇用率1.8%をクリアしているかどうかも含め、各企業の抱える課題は多い。
国が掲げる政策も浸透しつつあり、企業側もCSRやコンプライアンス遵守で、年々その取り組みは向上しているものの、その職域や受け入れ体制については一筋縄ではいかない問題もあり、理想だけでは片付かないのが現実だ。
企業側の論理が働くのも当然だとも思う。
いろんなことを考えさせられる大変勉強になった講演であった。
その後、学生との就職相談の振り返りを行った。
このCDAプラザのメンバーに、当社の企業展での就職相談をお願いしている事もあり、昨年10月からこの4月までの結果の報告と共に、今後、学生に対しどんな関わり方をしていくべきかの議論が行われた。
キャリアカウンセラーは、傾聴することが基本である。しかし、企業展のようなイベントの場で、限られた時間内で学生の悩みを全て聞き出し、その上で気づきを与えるには限界がある。
どうしてもアドバイスが中心になってしまい、本人が自ら答えを出すという段階の前にカウンセラー側がそれに近いものを提供してしまうケースも多い。また、明らかに明確な答えを要求してくる学生も多い。
最近の若者の傾向もあるのだろうが、「○」か「×」か、「大丈夫」か「大丈夫でない」のかを教えて欲しいと相談に来る学生も多い。答えを提示するのが、カウンセラーの仕事ではないが、あいまいな表現では相手にもやもや感が残ってしまう。
どんな接し方をすべきなのか、どこまで関わっていくのかの議論は、白熱し時間内では終えることができなかった。しかし、こういった真剣な議論の一つ一つが我々キャリアカウンセラーのスキル向上に繋がってくるものと思う。そして、学生に対してもよりよい場の提供となるだろう。
キャリアカウンセラーの社会的使命を再認識した日であった。
勉強会終了後に行われた懇親会でも、同じような議論が繰り返された。
個人的には、酒を酌み交わしながらの仕事の話や真面目な議論は大好きである。酒の場に仕事や小難しい話を持ち込むことを嫌う方も多いが、僕としては大歓迎。
(ただ飲みたいだけじゃないかという話もあるが、否定はしない・・・)
そんな意味でも、昨日は充実した一日であった。
2010年4月25日