今週はマーケティングに関し学ぶ事の多い週であった。
月曜日には、グロービスのセミナーに参加。タイトルは「想いを形に~伊右衛門誕生までの道のり~」。サントリーのマーケティング担当の沖中氏が受講生を前に講演された。
まず驚いた事はサントリーという会社の度量の大きさ。本来であれば外部に対してオープンにしないだろう事まで、ありのままに表現された事。商品に対する確固たる自信もあるだろうが、その潔い姿勢に感心した。
そして、話の内容も当然だが、沖中氏のプレゼン能力の高さにも感動。非常に面白かった。
一般的にマーケティング担当者は、商品の製造過程よりもプロモーションの手法に重きを置く話をされるケースが多いが、今回の開発段階でのこだわりやポジショニングについても大いに勉強になった。
そして、マーケッターとして最も重要な事は「人を動かせるかどうか」という事。
言葉を選び研ぎ澄ました上で、コミュニケーションを図ることが重要であり、それにより商品に対する想いや影響が大きくプラスに向かう。その仕事への真摯な取り組みと使命感には納得させられた。
どうしても竹筒型のペットボトルやCMばかりが注目されるが、それ以外の定性的なもの、定量的なものを含め大切な要素であり、大変参考になった。
その翌日の火曜日は、会社全体でのマーケティング勉強会。各方面で活躍されている講師を招いて、マーケティングのイロハから今後、企業にとって、個人にとって必要となる考え方を教えていただいた。今回のような研修は、名大社の社員にとっては初めてのケースということもあり、かなり刺激になったのではないか。これは継続的に実施していく研修のため全社員にとってスキルアップの場としたい。
また、自分自身についても以前学んだ知識は時間と共に頭から消え去っていることもあり、振り返りとしてもいい体験をさせて頂いた。
普段の生活の中では、どうしても目先に考えが行きがちになり、企業環境や競合ばかりが気になってしまう。
もっと視点を高くして、マクロ分析(PEST分析)からスタートさせ、KBF、KSFを考えること大切である。
当たり前を当たり前としながらも、どうして当たり前なのかを考えねばならないのだ。
我々はビジネスを行っている。
サントリーの沖中氏の言葉を借りれば「商売とは何ぞや!」を考え抜かなければならない。そう思うとこれからやらねばならない事は無数にあり、それだからこそ新しいニーズが生まれ、市場が形成されるのだろう。
今週はマーケティングの重要性を学んだ週であった。
2010年5月1日