本日、大手外食チェーンの株主総会に参加した。
これまで株主総会への出席は自社の経験しかなく、実際、どんな風に仕切られてるはドラマ「ハゲタカ」か映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」でのイメージしかなかった。今後、名大社の株主総会も進行役を務めることを前提に、他社が一体どんな開催をしているのか肌で感じたいと思い、今回出席することにした。
10時からスタートした株主総会の会場は、800名の席数が全て埋まり、立ち見が出るほど人が溢れかえっていた。
監査役の監査報告から始まり、社長による事業報告の後、株主による質問が順序通りの行われた。今回の企業は、社長も以前挨拶させて頂いたことや役員の方とも懇意にさせて頂いていることもあり、全く経営陣を知らないわけではない。
そのためか滞りなくスムーズに進行して欲しいと願ってしまう。
しかし、次から次への挙手された株主の質問は容赦なく、厳しい内容が続いた。株価も上がらず、配当も見送りという現実からすれば、予測できる範囲であり当然のこととも言えるが・・・。
どんな質問であろうとトップは答えなければならない。正々堂々と丁寧に回答する社長の真摯な態度を見て、不謹慎かもしれないが、これが上場企業の責任者の姿だ感じた。
株主に対しての気の遣い方、お客様への感謝、社員を想う気持ち、会社に対しての理想や責任。その一つ一つから発せられる言葉から、社長のあるべき姿を感じることができ、株主であることを忘れてしまうくらいに感動する議事進行であった。
株主への説明責任も限られた自分自身と比較をする事自体、失礼な話ではあるが、その立ち振る舞いが自分に果たしてできるものかどうかを話を聞きながらイメージしてみたりもした。
そんなイメージをすると、それほど年齢差のない経営者に対して尊敬の念を抱くのも当然のことだ。
株主総会の勉強をしようと思い出席した株主総会ではあったが、経営者として大切なことは何かを学ぶことができた株主総会であった。
経営者として、企業の責任を負う者としての理想像を見せていただいた気がしてならない。
2010年6月15日