先週、土曜日まで「『仕事映画』に学ぶキャリアデザイン」を受講した。
一昨年は学習院大学まで出向いて受講したのだが、今年はオンライン。
その時のこともブログに書いている。

前回は4コマ、3時間×2だったが、今年は3コマ。
オンラインで1日2コマは無理。
先生も生徒も集中力が持たない。
それは今、非常勤講師を務める身として感じること。
90分がちょうどいい。

キャリアを学生に教える講師であり、
映画コラムニストである僕として授業の学びは大きい。
自分の視点と先生や他の受講者の考えを重ねると新たな気づきが多くなる。

キャリアの授業に使えないかと姑息なことも考えたが、そんなに甘くない。
相手が社会人か学生かでコンテンツも変わるし。

今回、題材となった映画は第1回「何者」、
第2回「川の底からこんにちは」、
第3回「この自由な世界で」「優しくキスして」。

第3回の2本は観ていない。
いずれもケン・ローチ監督のイギリスの労働問題を題材としている。
この監督はこの路線を徹底的に描くね。
僕はそれなりに鑑賞している。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」
「家族を想うとき」

授業の作品も予習するためAmazonプライムで探すが公開されておらず。
残念・・・。

「何者」に関しては就活ど真ん中な映画なので、僕もキャリアの授業で紹介するが、
担当の梅崎先生は学生が落ち込むので勧めないという。
確かにそうかも・・・。
気をつけよう。

第2回の「川の底からこんにちは」を観たのは10年以上前で、かなり忘れている。
復習のつもりで観ようとしたが、Amazonプライムにはなかった。
もう、何とかして欲しなあ~。

担当の脇坂先生の授業を受けながら、僕なりに感じるところが多かった。
地方企業の生き残りを描いているが、
僕が感じたのはリーダーシップのあり方とファミリービジネスの事業承継の視点。
特にファミリービジネスとして中小企業の後継者問題を上手く描いている。
この作品をキッカケに石井裕也監督と主演の満島ひかりは結婚したと思うが、
なかなか、やるじゃないか。

キャリアの授業には使えないが、今日から始まる名古屋ファミリービジネス研究会では、
ちょっとしたネタとして提供できそう。
映画コラムニストなのにすぐに自分の仕事に繋げるなんて、オレって流石!。
そんなふうに思ったり・・・。

どっかで探してもう1回おさらいしないと語るに語れない。
人に勧めるのにAmazonプライムにないのは致命的。
もう、何とかして欲しいなあ~。

仕事映画でキャリアデザインを語るだけでなく、
仕事映画でファミリービジネスを語るなんて、これは僕しかできない。
お~、やれることが増えたぞ・・・。

そんなことを感じた。
それが世の中のニーズに合致するかはともかく自分なりに腹落ちし、
学びの多かった今回の授業。

大人もどんどん学ばねばならないね。