この映画を観ながら思い出した作品があった。
4年前に観た「愚行録」
ある部分が似ている。
そのある部分が主役の行動を過激なものにしていく。

そこだけが似ていて、あとは何も被らない。
「愚行録」は憂鬱になったと締めくくったが、本作はむしろ逆。
爽快な気分で映画を観終えることができた。

ポスターや予告編からは過激な復讐劇を想像させ、
残酷さが頭に焼き付きそうだがそうではない。
捉え方はマチマチだが、僕は爽やかな友情物語と受け止めた。
その見方も怪しいものだが・・・。

映画の内容に触れたいが、本作は何も情報を入れずに観た方が楽しめる。
作品の紹介や評論を読まないことをおススメしたい。
僕はそれを読んだ上で観ることを決めたのだが、
中身を知らない方が驚きと感動を覚えるだろう。
騙されたと思って、何も知識を入れず映画館に足を運んでもらいたい。

そんなことを書いたら、ブログであと何を言えばいいのか。
作品の紹介も評論も読むなといいながら、映画コラムニストとしてブログをまとめなければならない。
困った・・・。

どうでもいい話だけしておこう。
本作は今年のアカデミー賞で、5部門にノミネートされ脚本賞を受賞。
巧みな構成が脚本賞に値したのだと思う。
メチャクチャ斬新というわけではない。
世にはもっと難解で脚本賞に相応しい作品もあるが、
エンターテイメント性において感じることもできる。

主演女優賞にもノミネートされたキャリー・マリガンはこの作品で初めて知った。
最近の海外の女優さんはほとんど分からないので、大体は初めて・・・。
彼女の豹変ぶりも素晴らしい。
素の可愛らしい女性から異常な世界へ自らを誘うその表情。
本性でもあり演技でもあるその演技は時に人を辛くさせる。
こちらの感情移入を巧みにコントロールする。
きっと何を言っているのか伝わらないので、やはり映画館に足を運んでください(笑)。

ずっと日本の女優さんに似ていると思っていたが、香里奈さんに似ていないか?
そう感じたの僕だけ?
最近、見ないけど何をやっているんだろうか?
名古屋市出身だし、頑張ってほしいけどね。

なんとか作品の内容に触れることなくブログを終えれそう。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」とは明るい未来を約束された女性のこと。
日本語訳をタイトルにするわけにはいかない。
僕の好感度は高かったけど・・・。