今週の日経ビジネスに「世界人材の見つけ方」という記事が掲載されていた。日本の企業の新卒採用に占める外国人の比率が大きく上がるというものだ。
以前、エコノミストに取材に伺った時も、東海地区の下請けメーカーもグローバルを目指さないと今後生き残っていけないという話をされていたし、昨日のマーケティングの講師との打合せの際も、今後の日本の企業の在り方について、異口同音、そのような話で盛り上がった。
楽天やユニクロは、社内の公用語を英語にする方向を示し、主戦場は海外が基本になっている。そうなると、必要な人材は外国人もしくはグローバル志向の日本人となるのは当然の話だ。
しかし、今回の記事で書かれているように、今の学生は守りの志向性が強く、一流企業希望が多いという。それだけ安定性を求める学生が多いことの表れであろう。
昨今の厳しい就職戦線でもその意識はむしろ高くなっており、これから就職活動の準備を行う現3年生もその傾向が強い。
ただ、残念ながら、一流企業ほど安定志向の学生は求めておらず、リスクにチャレンジするグローバル人材を求めているのは事実。次年度の就職戦線を考えるとこのギャップを埋めることに長い時間が必要とされるだろう。就職戦線の長期化が不安である。
東海地区の採用支援を基盤にする我々のクライアントも、地元勤務というローカル性はありながら、取引先や仕入先は海外というケースが増えるのは間違いないだろう。
そういう意味では、「地元で働きたい!」というシンプルな思いだけで、自分自身をアピールすることは難しい。地元就職を考えながらも、目指す先は海外という視点が必要になってくるのだろう。
我々が提供するサービスの方法も、今後変わってくるのかもしれない。
2010年7月28日