昨日、名大社OBであり、現在は食品会社の役員を務める先輩と飲み機会があった。
一緒に働いた期間は入社時から5~6年過ごしただけのため、それ以降の方が長い付き合いになる。年齢が近い事もあり、現在の会社に転職された後も親しくさせていただいてはいるが、お互い忙しいこともあり、最近は会う回数も少なくなってきた。
そのため、久々に会うとお互いの近況報告から、現在の仕事の取り組み方や考え方まで、話が尽きることはなく、遅い時間まで過ごすことが多い。仕事中心の話だが、お互いの目的が合致しているので、その話がつまらないという事はない。
その先輩の勤める会社は、この不況下においても順調に伸びており、東京ミッドタウンへの出店など、最新の施設からのオファーも多いという。全くうらやましい限りだが、その背景には、会社の基本理念が全くぶれることなく継続され、それが会社の信用として確実に築かれていることにある。
昨今、食品業界では偽装問題や消費期限の問題など、マイナス面で取り上げられるケースが多い。そこには、何とか儲けてやろうという強い意志が裏目に出てしまうことが大きな原因にはなるだろうが、この会社では、逆に儲け過ぎることを許さないのだという。
常に適正な価格で、品質の高い製品を供給するという当たり前の事を当たり前に徹底し続けることが、大きな信頼を得る要因といえるだろう。
言葉で表現するのは簡単なことだが、実際の商品開発やオペレーションで実践するのは容易ではないのは想像できる。しかし、そこにこだわる理念があるからこそ、企業の成長もあるのだ。
身近な先輩がそのような会社で役員として組織を動かし、新たな成長戦略を描いている姿を間近で見れるのは実にありがたいし、勉強にもなる。
この日は100%、仕事の話で終始した。趣味や家庭の話は一切なし。先輩経営者の一人として、アドバイスも多く頂いた。会社としての基本理念が重要であることを改めて認識した。
何度もこのブログで書いているのかもしれないが、このような飲み会は本当にうれしい。くだらない話も嫌いではないが、堅い話も大好きである。
2010年7月30日