先週の日曜日、NHKの特番があった。中田英寿が見たワールドカップの特集だ。
ようやく本日見ることができた。
その第一印象は、随分穏やかな表情になったなあという感じか。
現役のサッカー選手の呪縛から解き放たれたことや世界中を飛び回り多くに人と触れ合い、そこで感じ取ったことが要因かとも思うが、それに関する書物も読んでないので、本当のところはわからない。
ただ、現役の頃の全身から発していたピリピリした緊張感はなくなっていた。
その番組では、日本代表の戦いぶりやスペインのパスサッカーの戦術に対しての評論や、南アフリカ共和国の各地域を訪れ、現地の人たちの触れ合うシーンが描かれいた。
そのボキャブラリーの豊富さと観察眼はさすがと感心させるものであったし、サッカーに対する愛情も感じる事ができた。
今回の南アフリカ共和国での開催は、その安全面やインフラなどで疑問視される面もあったが、中田は全く異なり、これからのサッカーが与える影響を考えると、この地で行う意味は大いにあったというようなコメントを述べていた。
日本人として最もグローバルにサッカーを捉えているのは、中田英寿なのかもしれない。
サッカーを引退した理由が、「楽しくなくなった」というシンプルな理由だったが、サッカーを愛する気持ちは変わらないという。そして、現役に復帰したい、またプロサッカー選手として活躍したい気持ちは、50歳になっても
60歳になっても続くだろうという。きっと本音だろう。
この番組を見て、以前よりもかなり大人になったと失礼ながら感じた。元々、そのコメントは幼稚でなく大人のコメントだったが、他人を受け入れない冷たさと硬さが潜んでいた。
それがいい意味で丸くなり、一皮向けた大人になったように思える。
(大変失礼なコメントですみません)
彼の今後の活躍にも期待したい。
あの鍛えた体格を見ると、今すぐでも現役でやれそうな気がするのだが・・・。
2010年7月31日