現在、グロービスでビジネスプレゼンテーションという科目を受講している。プレゼンの目的を明確にして、聞き手の状況を考え、聞き手をどうやって導くかを考えていく一定のプロセスを学んでいる。
当たり前のようだが、その聞き手に対して説得力を持たす言葉や図は想像以上に難しい。今まで僕自身が経験してきたことは、単なる思い込みに過ぎず自己満足の域を超えていないのかもしれない。
そんな思いを抱き、クラスを受講しながら、この著書を読んだ。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 (2010/07/15) カーマイン・ガロ |
スティーブジョブズのプレゼンは、ユーチューブで見ても楽しいし、参考にもなるが、その手法をそのまま自分に持ち込むのは、かなりのリスクになるだろう。学んでいること以上に難しいということだ。
その驚異のプレゼンの18の法則を振り返り含め、書き綴ってみると
1.構想はアナログでまとめる
2.一番大事な問いに答える
3.救世主的な目的意識を持つ
4.ツイッターのようなヘッドラインを作る
5.ロードマップを描く
6.敵役を導入する
7.正義の味方を登場させる
8.禅の心で伝える
9.数字をドレスアップする
10.「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
11.ステージを共有する
12.小道具を上手に使う
13.「うっそー!」な瞬間を演出する
14.存在感の出し方を身につける
15.簡単そうに見せる
16.目的にあった服装をする
17.台本を捨てる
18.楽しむ
最初の方の項目は基本に忠実ではあるが、段々と過激になりジョブズ色が強くなっていく。
プレゼン時もあまり服装にもこだわってなさそうだが、あの服装にもしっかりとしたキメがあり計算されているとの事。ジョブズの定番なのだ。
黒のタートルネックはセントクロイ、ジーンズはリーバイス501、スニーカーはニューバランス。決して有り合わせじゃないのだ。しかし、そう思わせることも一流の演出なのだろう。
そして、アドリブで話している思える内容も練習に練習を積み重ねた努力の賜物だという。やはり天才は陰で努力をしているのだ。
プレゼンというのはどれだけ準備に時間をかけたかが、その評価のポイントになることがこの著書を読んだだけでもよく理解できる。
そして、最後にジョブズは語っている。
「ハングリーであれ。分別くさくなるな。」