この夏休みは普段読まないジャンルの書籍を読もうと思い購入。
タイトルだけ見れば普段のジャンルと遠くはないが、
読めばそのジャンルの違いが分かるけどね。

普段読まないジャンルを探すのは意外と難しい。
目につくのはどうしても自分の興味のある分野。
大体はビジネス関連になってしまう。

そろそろ仕事脳から頭の中を切り離し、脳みそも多様化させたい。
そんなに多く入らないのは分かってはいるが・・・。
知人の紹介する書籍も大切だが、いつくかの書評も参考にしたい。

本書は少し前に日経新聞で紹介されていた。
そもそも日経新聞の書評から選ぶこと自体、仕事脳から外れていないが、
その中では違う空気を放っていた。

辛酸なめ子さんの名前はちょくちょく伺うが、実際の生業もよく知らない。
もちろん書籍も初めて。
ビジネス要素がゼロとは言わないが、僕がいつも気にする組織とか評価とか、
そこから導き出す人間関係とは大きく異なるだろうと安易に想像。
95%は正解だった。。

僕はどうしても会社を中心に人間関係を考えることが多い。
上司部下の関係、部署を跨いだ関係性、ブレーンやクライアントなど、
あくまでも会社が主体。

僕個人が人間関係に悩まされることはあまりない。
ノー天気な性格、かつ苦手なタイプがない万能営業だったので、まあまあ上手くこなしてきた。
常にテキトーだろという反論もあるだろうが、それも持ち味と勝手に解釈。

むしろ周りの人間関係に悩まされてきた。
やはり自分と他人とは違う。
他人のことはわからない。

それを組織論でまとめるのではなく、本書のような存在から学ぶことも必要。
結局は仕事に繋げている気もするが、
著者の人に対する接し方と考え方を面白おかしく知り、吸収することができた。
結構、笑えるし・・・。

僕自身も大いに頷ける点もある。
一方で、自分の鈍感さで気づかない点もある。
オリンピックでも話題になったが、SNSの存在が今後人間関係に与える影響も大きい。

著者は世の中を斜めから見て、世間ずれしているわけではない。
常識人であるのは間違いない。
しかし、その視点は少し角度が違う。
異次元でもないし反体制的でもない。
いい表現が見つからないが、角度が左にずれ下がっているのだ。

著者の実体験を基に書かれているので、納得感も強かった。
これからはもっと違うジャンルを読もう。
そして、下エネルギーの発信には気をつけよう。

そんなことを思いながら読み終えた。