先週はうな丼でした。
自分では大いに見栄を張り贅沢な昼食でした。
確かに美味しいうな丼でした。

しかし、2切れという鰻の量にどうしても納得感が生まれません。
名古屋市内であればあれで普通だよと諭してくれる友人もいました。
確かにそうでしょう。
冷静に分析すれば説得力のある言葉です。

ただ僕は人気食べ物ブロガーと呼ばれた男。
美味しさを伝えることは当然ですが、見た目の満足度も追求せねばなりません。
それを考えるとここで終わるわけにはいかないのです。

メラメラとリベンジしたい気持ちが湧いてきます。
ちょっと前にざるうどん事件がありましたが、それに近いのでしょう。
これは何としてでも見た目の満足度を追い求めなければなりません。
それも前回のうな丼に近い値段で・・・。

自分の嗅覚を信じて彷徨っていると天の声が聞こえます。
「昼間だけ営業しているお値打ちな鰻屋さんがあるよ・・・」
自分の行動を信じれば救いの神は現れるようです。

その声に導かれるまま住吉町方面に向かいます。
そうするとこんな看板が現れました。

まるで孤独のグルメの井之頭さんが探し求めたお店のようです。
「いいぞ、いいぞ、俺はこんな店を探していたんだ・・・」
看板に書いてあるメニューを眺め、「よしっ!」と頷きます。

2階にある「昼だけうなぎ家」さんに行ってきました。
どうやらそんな店名のようです。
こちらは前払い。
値段は確認しています。

自信満々に「特上を下さい!」力強い声で注文し、支払いを済ませ席につきます。
隣の席ではカップルがひつまぶしを突き合っています。

「ひつまぶしもいいけど、男は黙ってうな丼なんだよ」
心の中で呟きます。
しばらくすると運ばれてきました。

ひつまぶし 特上 2300円

「あれっ?頼んだのはうな丼の特上じゃないか・・・。」
焦りを隠しながら、お品書きを確認します。

「ああ~っ、そうだったのか・・・」
ため息が漏れます。

こちらのお店はひつまぶしが上、特上、極上と分けられ、
うな丼はにぶいち、しぶさん、いちまる、ぼんはんと書かれています。
人気食べ物ブロガーの完全な早とちりでした。
自信満々に特上だなんて・・・。

周りやスタッフを見渡しましたが、誰も不思議な顔はしていません。
「そりゃそうだ・・・」
ひとり納得して、特上のひつまぶしを眺めます。

一杯目は普通に頂き、二杯目は刻みのりをまぶして頂きます。

三杯目は当然のようにお茶漬けです。
まっとうな食べ方でひつまぶしを頂きました。
この値段はかなりお値打ちといえるでしょう。

うな丼のリベンジはうな丼で返す。
そんな想いもありましたが、そんな個人的な気持ちは捨て去りましょう。

ごちそうさまでした。
しばらくしたらうな丼いちまる(一尾分2200円)にチャレンジします。