呑気にインスタで「BARレモンハートと余市」の写真をアップし喜んでいたら、
ミセス日本グランプリ受賞の姐さんからお叱りに近いコメントが入った。
「そんなことやってないで、この映画を明日にでも観に行きなさい!」
全くのノーマーク。
言われなければ観ることはなかった。
鑑賞後に姐さんのお叱りの理由は読み取れた。
僕が登場人物に被る要素があり、まさに観るべき映画だと・・・。
それは主演のマッツ・ミケルセンに似ているわけではない。
彼は1965年生まれの同世代だが、デンマークを代表する人気実力派俳優。
とても二枚目である。
当然、そこではない。
映画を観れば120%納得してもらえるが、ネタバレしない程度に紹介しておこう。
主役を含め登場人物は高校教師。
生徒からの支持もなく冴えない日を過ごしている。
そんな時に、
「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」
という哲学者の理論を知り、証明するために授業で実験することに。
その結果、授業は格段に盛り上がり生徒との関係性も良くなっていく。
その血中アルコール濃度は0.05%が適正らしいが、徐々に増えていき、やがて・・・。
なるほど、そういうことか。
僕も普段はごくごくつまらない人間。
それがアルコールが入ると想像力も豊かになりコミュニケーションもスムーズで能力はグーンと伸びる。
それを知っていたミセス日本グランプリの姐さんは「これ、アンタのことだよ」と教えてくれたのだ。
ここ、結構、大事ね(笑)。
一定量のアルコールならいいのだが、エスカレートしていくとただの愚か者になってしまう。
それも同じ。
まさに映画の中の連中に近い。
いや、そこまでは酷くないぞ。
僕より愚かでろくでもないヤツは、ここにもあそこにもいるじゃないか。
まあ、どんぐりの背比べだけど。
それでも誰も憎めないんだよね。
むしろ愛おしく感じちゃうんだよね。
それは僕が近い人物だからではなく、お酒を飲めない人も同じように感じるはず。
随分と肯定的に捉えているが、実際そう。
本作は第78回ゴールデングローブ賞にも、第93回アカデミー賞にもノミネートされている。
社会派映画として国際的な評価も高い。
ジャンルは間違っているかもしれないが(笑)。
本作はデンマーク作品。
言葉も文字もさっぱり分からないが、この国では16歳から飲酒が許される。
それだけで感動。
最近はヨーロッパ映画を観る機会も増え、
デンマーク映画も今年2本目(ある人質 生還までの398日)。
知らない国の文化を味わえるのも映画のいいところ。
そして、万国共通なのはお酒がみんなを幸せにしてくれる。
お酒がみんなを不幸にすることもあるけど。
僕の周りの酒飲み連中は自分を振り返るつもりで観てもらいたい。
姐さん、ありがとうございました。
ほとんど評論になっていないな(汗)。