自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書) 自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
(2009/08/18)
高橋 俊介

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著者の高橋俊介氏は「人材マネジメント論」を読んで以来、ファンというレベルではないが、ちょくちょく作品を拝読している方。
自分の仕事に対して向き合う時や仕事の価値観について考える時など、参考にさせてもらうことが多い。
今回の著書も自分自身の勉強にもなった。また、学生や若年者にキャリアの捉え方を話す場合にも役立ちそうである。
以前、拝聴した講演でも同じような話があったのだが、キャリアアップしていく段階で、無駄のない合理的なキャリア形成などないということをここでも強調されていた。
キャリアは目標で作られるものでなく、習慣で作られるのいう考えにも賛成だ。人との出会いや世界経済の動向など、様々な要素が複雑に影響し合って、作られるのがキャリアだという。
自分を例に例えるならば、まさにその通り。今の自分がこのような場で存在するのも、日々の習慣であり、多くの人との出会いであり、目の前の景気・不景気を経験してきたからこそだ。
それが正しいかどうかはともかく、スキルアップ=未来への目標設定=キャリアという多くの方が抱く考えに違う観点を入れなければならない。
特に就職活動における学生にはそのような点が見られがちだし、やりたいことを決めないといけない強迫観念が、学生を縛りつけているのかもしれない。
著者が書かれているように、やりたいことを絞るのではなく、やりたくないことを減らし、いろいろと経験しながらやりたいことはこれだったのかと気づくのが、理想的なキャリアの築き方なのだろう。
そんなことを今の学生や若年層に伝えていくのも僕らの仕事になるのであろう。
今回の「自分らしいキャリアの作り方」は、BOOKOFFで購入した。暇があるとぶらっと立ち寄るのだ。
また、これまで自分が新刊で購入した本をBOOKOFFに売ることも多い。中には、赤線を引きまくった本も多く、それは現金化できない悲しい取り扱いを受けていた。(当たり前だが・・・)
今回の著書、なんとページのある部分が所どころきれいに裁断されていた。見た目には全くわからない。きっと検品する担当も気づかなかったのだろう。
「やられた~」という思いと同時に、どんないいことが書いてあるのだろうと気になって仕方がない。
勉強にはなったが、中途半端な思いも残った1冊であった。