本日は、2012年卒学生を対象としたイベント「企業展PART1」を開催した。
昨今の就職環境を反映してか学生の動きも活発である。
この日も早い学生は8時前に会場に到着してたという。10時開催であるから、実に2時間も前に会場入りしているわけだ。
そんな学生の状況を聞くと、就職に対する危機感の高さを知るとともに、我々情報を提供する立場の者が変に学生を煽っていないだろうかと自責の念に感じることもある。
先日、名古屋で行われた同業他社のイベントでも入場するのに3時間も4時間も待ち時間があったと聞く。
名大社の場合、学生に待ち時間を与えるようなことはないが、さすがにそれだけの時間の待ち時間があると、学生の就職活動に対するモチベーションも下がってしまうのではないかと危惧してしまう。
今、巷で騒がれている就職活動の早期化を是正する動きとは必ずしも一致はしないだろうが、一つの要因と捉えられても仕方ないだろう。
ここは自社の動きを含め、考えなければならない。
それはさておき、本日のイベントでも熱心な学生の動きを見ることができた。
この日は「エントリーシート必勝法」として講演を実施。L&Dコミュニケーションズの堀内氏にエントリーシート作成のポイントについて話をして頂いた。
実際は、「エントリーシート必勝法」といっても勝ち負けを教えるのではなく、その背景にある自分自身の導き方を前提としている。学生の立場としてはそのテクニックを教えて欲しいと思っているかもしれないが、僕も堀内氏もそこは重点に置いていない。
テクニックは瞬間的には効くのかもしれないが、本当に企業が求める人物に自分自身が近づいていくことは遠いと考えるからだ。わずかな時間ではあったが、その思いが少しでも伝われば幸いである。
150名用意した席は全て埋まり、立ち見の学生さんが出てしまうほど盛況であった。と同時に、申し訳なさを感じた。
メインとなる企業ブースでも多くの学生さんの真剣な態度を伺うことができた。
まだまだ12月。この時期は業界を絞り込まず、多くの人事担当者とリアルに話して欲しい。リアルでなければ感じることができないことは多いはずだ。
インターネットでの活動も重要だが、直接お互い顔を突き合わせて、企業の魅力、仕事の魅力を感じてもらいたい。
そして、少しずつ自分の方向性を固めて欲しいと思う。
2010年12月4日