本日は、就職活動を行う現役大学3年生が主催するイベント「生き活~じぶんフェア」に出席した。
このイベントをサポートするアスクネットのKさんからお誘い頂き、彼の熱い想いに応えるカタチで参加したのだ。
このイベントでは学生と社会人を合わせて80名ほどが集まった。グループワークを中心に行い、それを通し、働く価値観を見出していこうというもの。学生が自分自身の過去、現在、未来をテーマごとにまとめながら、それをオブザーバー的な役割で社会人が意見を述べる。
少人数で分けられたテーブルにそれぞれ学生と社会人が入り混じり、話を進めていくのだ。僕も一つのテーブルに入り、空手部女子主将と登山部男子リーダーとワークを行った。一緒に組んだ二人の学生は真剣そのもの。自分のこれまでの足跡や将来への迷いや不安を含め、真面目に語ってくれた。
それに対して、偉そうに意見するわけだが、その意見についても素直に耳を貸してくれていた。清々しさを感じると共に、何とか社会人の先輩として気づきでも与えたい気持ちで僕自身もそのワークに臨んでいた。
このグループワークの間に、ZIPFMでパーソナリティを務める磯谷祐介氏が講演を行った。
これまでの経験を基に自分らしくどう生きていくかという内容は、彼の培ってきた、また悩んできた人生の中から、自分なりの答えを見つけ出したこと。
「自分の決めた責任であれば後悔しない」「何をしたいかはわからないが、どう生きたいかは決められる。それは楽しむ事」という言葉は、参加した学生にも響いたのではないだろうか。磯谷氏の人となりと魅力を感じる事ができる講演だった。
その後、その磯谷氏と学生代表、そして、社会人代表として僕が加わり、パネルディスカッションが行われた。名大社の代表という立場もあるが、むしろ個人の見解に近い話をさせてもらった。何の打ち合わせもなく、いきなりの質問に答えていく形式だったので、適切な答えかは定かでないが、普段から抱く気持ちを正直に話したつもりである。
どこまで学生に通じたかは分からないが、少しでも今後の生き方に参考にしてもらえればと思う。あくまでも就職活動はステップでしかないわけだし・・・。
磯谷氏とは相反する生き方をしているため、時に全く反対の話を披露する場面もあったが、考え方や生きるための価値観は共通する面もあったように思う。一緒に意見するはずの学生代表パネラーは、すっかり一聴衆者になっていたような感はあるが(ガンバレ~)、貴重で楽しい時間を過ごさせてもらった。
パネルディスカッション終了後は、再びワーク。
同じテーブルの空手部女子主将と登山部男子リーダーには、詳細の自己紹介はしていなかったため、僕の立場に驚き、恐縮していたように思えたが、それでもお互いのあるべき未来に語り、最後のワークを終えた。
イベント終了後の懇親会は、参加したい気持ちもあったが、予定があったため、会場を失礼した。
本日、参加していた学生にはそれぞれの温度差があるが、高い位置での温度差である。自ら2000円を出費し、学びのために時間を費やしている。多くの人から何かを吸収しようと積極的に動いている。
そんな動きは決して無駄にならない。
前向きな学生の姿を見て、勇気付けるつもりが逆に勇気付けられた1日であった。
今回のイベントに感謝である。
2010年12月5日