昨日、本日と愛知県内の大学で、就職ガイダンスの講師を務めた。
毎年、お世話になっている大学で、例年であれば夕方の時間に1時間程度、話をさせていただいているわけだが、本年は趣向を変え、ランチタイムの時間に実施したのである。
昼食を取りながら講演を聞いてもOKという、講演する側としては、何とも微妙な企画であったが、出席率は通常の就職ガイダンスよりもかなり高かった。けれども、中にはカップラーメンを食べている学生もおり、その匂いが教室に充満していため、スタート前は緊張感に乏しい雰囲気であった。少なからずやりずらさも感じていた。
しかし、しかしである。そのやりずらさはあっという間に吹き飛んだ。40分の時間で話を盛り込むため、講演がスタートしてからは、学生らが自ずと集中し始め、昼食をとる学生もほとんどいなくなり、こちらの話に真剣に耳をかけてくれる状態となったのだ。
今回のテーマは「中小企業の魅力と探し方」。
最近、大学で話をさせてもらう場合、このテーマが圧倒的に多くなっている。
「大手企業もいいけど、中小企業も魅力がいっぱいだぞっ!」という内容をいくつかのカテゴリーに分け、現在の環境から、地元中小企業の特徴、見極め方までを語る。
そこで気を付けながら話をしていることは、やり方次第では自分に合う企業を見つけるチャンスは十分あるし、視野を広げることで就職活動を成功させる可能性が高いということ。どうしても後ろ向きになりがちな就職活動に、少しでも希望を持ってもらい、ポジティブな姿勢で臨んで欲しいと考えるからだ。
ガイダンス終了後、出席した学生と話す機会はなかったが、キャリアセンターの担当の方からは「すごく勇気づけられました。元気が出てきました。」という有り難いコメントを頂いた。
何度もこのブログで同じようなことを書いているが、僕たちは将来に対して希望を持ってもらうこと、それを熱く語ることも大きな役割である。
一斉に多くの学生に対して影響を与えるのは難しいが、少しずつでも伝えていければと思う。
今回のランチタイムガイダンス。
お互いにとって時間を有効的に使ういい機会であったのではないだろうか。
と勝手に考えている。
2010年12月15日