本日、名古屋商工会議所が主催する講演会「2011年 どうなる日本の政治と経済」に参加した。
場所はヒルトンホテル。明らかに会社の役員クラスもしくは管理職を思わせる堅そうな方ばかり、500名ほどが出席していた。
その中では、僕はどう見ても若手。千鳥格子のスーツでお邪魔したこともあり、その雰囲気からは浮いていたように感じた。
(そんな高尚な場ではないと思うが・・・)
講師は、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏。僕自身は、全く存じ上げない方なのだが、頻繁にマスコミにも出られ、論客として活躍されているようだ。
この講演内容を書く前にこの橋本氏に感じたこと。
60歳を超える年齢でありながら、滑舌もはっきりしており、声も大きく、エネルギッシュであった。そして、手元には一切の資料も台本もなく、パワーポイントでの演出もなく、1時間半の講演を全く途切れることなく話されていた。
それも時間が短いわけでもオーバーするわけでもなく、予定通りに終了された。
時々、講演を行う立場の者として、頭の中に叩き込まれたその講演内容を見事に表現する姿には感心させられた。
そして、肝心な話である。
結論から言えば、期待していた経済の話は一切なかった。政治についても本人が言われるように、どうなるかなんて全くわからないということであった。
それでは、今回の講演が全然意味がないようように思えるが、決してそうではない。現政権が取り組むべき課題やそもそもの政治姿勢について熱く語られていたことは参考になった。
企業でも同じだが、政治もそのリーダーがどれだけ覚悟をもって臨むかが重要のようだ。普天間の問題しかり、消費税の問題しかり、全ての方が賛成することはあり得ない。その反対を十分理解した上で、どうぶれない態度で示していくかで相手の受け止め方は変わっていく。
根本的にそこが欠けている事を力説されていた。確かにそう感じる面は多い。
これまで政治に対しては、正直なところ関心が薄かったが、最近、いろんな機会や縁を頂く事で僕自身も自分のこととして捉えるようになってきた。
やはり無責任に傍観するだけでは何も生まれない。
このような講演を含め、自分なりの考え方も示していけるようにならねばと改めて実感した。