本来、本日は名大社も加盟する「ふるさと就職応援ネットワーク」の幹事会が行われる予定であった。
それが今回は中止。理由としては今回の大震災の影響による事が多い。仙台と福島のパートナー会社は大きな被害を被り、今後の業務について先が見えない状態なのだ。
そんな状況の中でも、今後の対策を幹事会で練る考えもあったわけだが、事務局であるキーカンパニーの下薗社長が警察の通行許可を取り、急遽、仙台に向かう事を決めたため、幹事会を見送ることになった。
その行動力には驚かされる。
何とかしたいという思いが伝わってくる。
自治体や各団体の救援物資を集めた動きが重要なのは十分理解できるが、何らかのサポートを行いたい感情的な行動も無視はできない。
それも単に感情的に行動するのではなく、一つの組織としてまとまりをもった行動は意味を持つはず。各地域の加盟会社から送られた救援物資は、全体量からすれば、小さい量にしかならないかもしれない。
しかし、それでも一杯のカップラーメンが数人の体を温めることができるのだ。
僕や社員のコンビニで「買占め」と誤解を招くような行動でカップラーメンを買い漁る姿は、ともすれば自分勝手な行為でしかないと思われるのかもしれない。だが、そんな無駄とか迷惑とか思われる小さな行為も大切なのではないかと思ってもいる。
困っている方は避難所に居る方だけではなく、地域のコミュニティの中で生活できる方も同様に困っている。そこに物資を提供できれば、そのコミュニティが活性化することもある。
そのために行動する勇気を僕は尊敬するし、感謝する。
実際に無事に仙台に到着した下薗社長は、地域の方との直接的なふれあいを通し、改めて人が生きる素晴らしさと強さを感じたようである。
僕らはユニクロの柳井さんのように10億円の義援金を出せるような存在ではない。小さな小さな存在である。しかし、その小さな力を結集すれば、ある程度の力にはなる。
(そんな中、大した役割を果たせない自分は情けないのだけれど・・・。)
そして、名大社の社員にも感謝している。
今週、義援金の協力を求めたわけだが、全ての社員が快く引き受けてくれた。それも、こちらが考える金額をはるかに超える金額を提供してくれた。金額がその本人の気持ちを量るものではないのは承知しているが、その態度には感謝の思いで一杯だ。誇りだ。
この想いはきっと届く。こういった一つ一つの行動が今の困難を乗り越え、きっと明るい明日を築く。
一人ひとりの思いや行動の大切さを改めて感じた。
2011年3月18日