挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書) (2011/01/19) 冨山 和彦 |
3月23日に行われた学生支援を行うためのワークショップ型のイベント。
ここには、就職活動がうまくいかなかった学生や一旦は働いたものの会社と噛み合わずやめてしまった若者が参加していた。どちらかといえば、就職活動や働くことに挫折感を覚える方が多かったように思える。
そんな若者の前でイベントのスタート時に挨拶をさせてもらった。
何の気休めにもならないかもしれないが「世の中で成功している人は、みんな失敗している。多くの挫折を経験している。だから自信を無くす必要なんて全くない。」というような内容の挨拶を。
どう響いたかはわからないが、失敗したからこそ成長につながる人生があるというのも事実。
僕自身も3年前に大きな挫折を経験している。
(そのことは何れブログにでも書きたいと思う。)
それでも何とかやってこれているのだ。
そんな挫折を経験することが重要だと示してくれるのがこの著書。著者の冨山和彦氏は、以前に「会社は頭から腐る」を読んで感銘を受け、機会があれば話を伺ってみたい方だ。そこでもすさまじいことが書かれている。
その冨山氏が自らの挫折経験を経て、今の立場を築いてきたそのリアルさは説得力がある。冨山氏に比べれば、まだまだ挫折力を磨き足りない自分ではあるが、これを読む限り、僕がこれまで経験した挫折は決して無駄ではなかったのではないかと思わせてくれる。
この著書を読んだ直後のイベントであったため、あんな挨拶をしたのかもしれない。
実際にこのイベントを運営してくれた連中の話を聞いていると彼らもいろんな挫折を経験していた。そして、その挫折をバネに乗り越え、今のイキイキとした人生を送っているように思える。まさに挫折力を磨いて強くなっていたのだ。
そうだとすると、この著書はキャリアがある方だけでなく、これから社会に出ようとする、もしくは社会に出たばかりの若者が読むのもいい学びになるはずだ。
書籍の冒頭に書かれているように、「挫折力」を磨くと、打たれ強くなる。過去をリセットできる。敗因を分析し、次に戦いに活かせる。自分という人間がよくわかる。
挫折に対して、とても前向きになれそうじゃないか。何も恐れることはないじゃないか。
失敗し自分はもうダメなのかなと感じた時に読むのもいいのかもしれない。