9割の会社は社長で決まる! 9割の会社は社長で決まる!
(2011/04/09)
小山 政彦

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かなりベタなタイトルであるが、中小企業に当てはめれば事実でもあると思う。(大手も同様かもしれないが)
船井総研の会長がコンサルチックな専門用語ではなく、わかりやすい表現で執筆しているので、とても読みやすい。
経営者の心構えから組織のあるべき姿、お金の考え方、行動姿勢まで幅広く書かれている。僕のような新米経営者にとっては、チェックシートにして落とし込んで、一つ一つの項目をチェックしながら採点していくのもいいのではないかと感じた。
(実際はやらないとは思うが・・・)
日本の企業の場合、全体の98%は中小企業だという。本当に9割が社長次第で会社の行方が決まってしまうがはわからないが、大きなズレはないだろう。組織が小さくなればなるほど・・・。
これまで多くの経営者と仕事をさせてもらいながら、そのビジョンに共感したり、その人間性に惚れたりとトップが与える影響力はまざまざと見させられてきた。
自分には関係のないような傍観者のような表現をしているが、僕自身もまさにその該当者であるのは間違いない。そう思うとその責任の大きさを改めて痛感する。
ある知人との会食の場で「山田さんは会社をどうしていくのか?」と聞かれた時に「社員を守り、会社を潰さないことが自分の役割だ。」と答えたことがあった。
その時は「夢がないね。会社を大きくしていくことを考えないとダメじゃないの?」と言われ、自分の考えが誤っているのではとも考えた。
もちろんビジョンもあれば、どんな戦略で会社を伸ばしていくかの考えも持っている。
(大層な内容ではないが・・・)
ただ、このような経済が不安定な時期であれば、まずは会社を存続させることが重要だと考えているのだ。
それでは経営者失格なのだろうか?と自問自答している時に読んだのは良かったのだろう。この著書では「会社を倒産させない」のが社長の最大テーマと断言しているのだ。
やはり重要なことなのだ。自分の考えに少しだけ安心を覚えた。
どちらにせよ自分自身は未熟であるのは間違いない。毎日もがきながらでも精進していくしかないのだろう。
そして、ここに書かれているように60歳になったら引退するのが理想だろう。それまで頑張らねば・・・。