昨日は、愛知県内の大学のキャリアセンターで、その職員の方と意見交換をさせて頂いた。
それは普段から懇意にさせて頂いているキャリア担当の方からの依頼で、実際の中小企業の見極めるポイントや就職サイトの現状について語り合って欲しいというもの。
客観的な側面と持論を交えながら、現状について意見交換をさせてもらった。
この大学のキャリアセンターの方は、プロパーで職員になられた方が多く、民間企業の経験がある方が少ない。日常の業務の中で、学生に対して相談に乗ったりアドバイスするわけだが、どうしても自分が知らない世界であるため、戸惑う面もあるようだ。
どの方も真面目で真剣に仕事に取り組まれてはいるが、中小企業の見極め方を伝えるのは難しいようだ。
その見極め方の極意を自分に求められたわけだが、ストレートな回答なんてないのが僕の回答。いくつかのポイントや判断基準はお話したが、これは!という素晴らしい回答があるわけでもないため、ガッカリさせてしまったかもしれない。
中小企業の場合は、トップの考えやビジョンを理解しない事には魅力は伝わらないと思うが、それを伝える環境が整っているかといえばそうではない。積極的に学生に語りかけるトップも存在するが、接触の場を持たない、HPもないケースも多い。そうなると表面的な判断の下、企業を理解するしか方法がなかったりする。
非情に難しい。企業と個人の相性の要素が強いと思うし・・・。
結局は正解がないということを伝えるに留まってしまった。
今回はこのテーマを含め、大学内でのキャリアカウンセラーの役割と外部の役割の違いについても情報交換をさせて頂いた。
これまではキャリア担当の方と1対1で面談する事がほとんどで、昨日のような7名の方と一緒になって話し合う機会は初めて。職員の方がそれぞれの立場で思い悩む事を共有できた事は、自分にとっても貴重な経験となった。
今回の意見交換を通して、大学と学生と企業との関係性の中で、自分達が担うハブ的な役割の必要性も実感した。やはりお互いにとって有益な情報を流通させ、よりプラスの成果を生み出さなければならないのだ。成果という言葉は適切でないかもしれないが・・・。
その後は担当者と静かな学食で昼食をご一緒した。新緑が目に眩しいキャンパスを眺めながら。(学食もイイね!)
いい機会を頂き、ありがとうございました。
2011年4月30日