川の底からこんにちは [DVD] 川の底からこんにちは [DVD]
(2011/02/26)
満島ひかり、遠藤雅 他

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まずは公式サイトが笑える。
主人公の作った社歌がいい。今どき、毎朝、社歌を歌う会社もそうないかとは思うが、悲壮な思いが込められた社歌を整列して歌うシーンは微笑ましい。
そして、この映画はPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品だ。PFFと言えば、自主映画を制作していた者にとっては特別な存在でもある。大学時代を思い出してしまう。
そういえば、自分が出演した作品も応募していた。残念ながら、入選しなかったけど・・・。青春の1ページだな。
「ぴあ」という雑誌は、僕が学生時代はまだ名古屋では発刊されていなかった。卒業ギリギリか就職して間もなく中部版が発売されたのではないだろうか。当時は喜んで雑誌を手に取り、映画やイベントのスケジュールをチェックしていたものだ。
しかし、その「ぴあ」もつい先日のニュースで休刊の報道がなされていた。時代の移り変わりを現す象徴的な存在になってしまった。
さて、この作品であるが、何が良いかってけだるい感じの主役満島ひかりがいい。きっと本当はすごく美しい女性なのだろうが、中途半端なダメさ加減が美しさを押し殺し、”中の下”の役を見事に演じている。
決して明るいテーマの映画でもないのに、見終わった後は、しみじみと温かくなる。
まあ、人間、頑張れば何とかなるということか・・・。
そして、どこまでいってもマイナー感が漂う。それもいい。
自主映画の香りが残った映画であった。
(映画の感想をほとんど書いてないな・・・)
ゴールデンウィークなんだから、もっとパーッとする映画を見るべきなんだけど・・・。