無料のKindle版で読ませてもらった。
実際にお金を払う価値は十分あるが、
時にはこんな読み方ができるのも電子書籍のいい点。
昨年7月に出版された書籍なので、まだまだ新刊本の範囲。
これからのビジネスを予測しているが、すでに多くは現実のものとなっている。

それだけ変化が速いのか、新しい常識が瞬間的に浸透していくのか、
ネットがもたらす、むしろSNSを中心とした新たな価値の提供はあっという間に広がる。
ただそれはかつでゼロだったものが1になるのではなく、
元々存在した何かが新しい価値として認められたことにもなるだろう。

僕が携わってきた営業の仕事も見方を変えれば「プロセスエコノミー」に近い。
都合のいい解釈かもしれないが、商品の値段、実績だけで問われるのであれば、
僕らのような営業は不必要。
そこに絡む人がいて、その人から買いたいという気持ちがあるが故、売れるサービス。
だから同じ商品でも優劣が生まれるわけだし、満足度も変わる。

そんなプロセスなんてどうでもよく価格のみで判断する方も当然存在するわけだが・・・。
ある意味、ネットで販売するか、対面で販売するか、
手段は異なっても結果は同じともいえる。

全てのモノが見え、誰にでも比較ができれば検索能力で事足りる。
僕だって購入するモノによってはそれで十分だし・・・。

ただそれは僕のような「乾いてる世代」だからいえること。
これから社会をリードしていくのは「乾けない世代」。

「達成」や「快楽」を最大の価値としていた僕らはやはりワンランク上の生活を求めていた。
それがある意味、成功と捉えていた。
それが「乾いてる世代」。

だが、「乾けない世代」が求めるのは精神的な要素で、
物質的なモノより内面的なコト。
SDG’sへの意識もその表れ。
配慮のない製品は購入しない。

そこも大きな違い。
供給側もそれを考えて提供しなきゃいけない。
だからといって必要以上に高額だと買ってもらえないし・・・。

マーケティング4.0か。
よりハイレベルなマーケティングが求められる。
一体、裏で誰が操っているのだろうか(笑)。

「プロセスエコノミー」という考え方が共感を生み価値を創造する。
納得できる要素は多い。

一方で著者は弊害も指摘する。
プロセスに価値を置き過ぎ過激化すればどうなるか。
手段の目的化。
確かにそうだよな。
そこは十分踏まえないと・・・。

尾原さんはいつも多くを教えてれる。
僕のブログも信頼を得るためのツールになればいいけどね。