昨年の公開時に見逃した作品。
つい先日もミリオン座で再上映されていたが、それもタイミング合わず観れず。
つくづく縁がないと思っていたら、Amazonプライムに登場。
ようやく観ることができた。

結論から言おう。
本作は映画館で観るべき。
本当はLIVEに行くべきだろうが、最低限でも映画館で観た方がいい。

その方が映画の魅力が十分伝わる。
映画を観た実績は残るが、少し物足りないような気がしてならない。

そして、もう一つ思ったこと。
やはり英語を理解する力。
一般的な海外作品もそれを感じるが、本作はより感じさせてくれた。
字幕があるとはいえ歌詞が理解できるかで伝える側のメッセージ力は異なる。

この年齢から英語の勉強なんて、どうかしてるのかな(笑)。
しかし、本作を観ると年齢なんてどうでもよくなる。

主役デヴィッド・バーンは公開時69歳。
あの軽やかな身のこなし。
創造的な空間作り。
そして、クールだが熱い発信力。

どこを切り取っても年齢を感じさせることはない。
むしろ人間的な厚みを感じさせる。
汗もかいていないし・・・。
ミュージシャンはみんなそう。
あれだけ激しい動きをしても、汗だくの者は一人もいない。
う~ん、ナゼだ??

監督はスパイクリー。
僕が20代の頃、一世を風靡した感はあるが、久しぶりに聞く名前。
ここ20年の活躍を僕が知らないだけだが、
今はこんな斬新で前衛的な映像を撮るんだ。
カメラワークをみるととても1回のLIVEを撮ったようには思えない。
一体、どんな演出があるのだろうか。

そのシンクロ具合も絶妙。
だからこそ映画としての評価も価値も高い。

70年代、80年代、
僕は多感な時期だったが、トーキング・ヘッズはほとんど聞かなかった。
当時は正統派のロックを求めていた。

本作でも知っていたのは最後のアンコール曲のみ。
あとは初めて聞いた曲ばかり。
そのあたりでも楽しみ方も変わる。

より音楽を知り、映画館で観ればもっと楽しめた映画だった。
ちょっと勿体なかったかな。