昨日までの日本経済新聞のコラム「私の履歴書」は、アサヒビール元社長の瀬戸雄三氏であった。瀬戸氏の半生を知ると共に、アサヒビールの低迷時期から業界トップの地位に返り咲く企業の歴史も知ることができた。
僕のこれまでの拙い認識だと瀬戸氏は温厚そうなイメージであったが、それは全くの誤りで、波乱に満ちたサラリーマン人生を送り、アサヒビールをトップに押し上げた情熱的な方であった。
一般的にアサヒビールの代表ブランドスーパードライを語る時に登場するのは、樋口氏であり、中条氏であったと思う。また、瀬戸氏の後任でNHK会長を歴任された福地氏のイメージも強かったかもしれない。
しかし、今回の「私の履歴書」を読む限り、瀬戸氏の存在は大きく、その熱い魂と圧倒的な行動力でもって、アサヒビールを首位に押し上げたことが良く理解できる。
決して順調なサラリーマン人生を送ってきたのではなく、左遷も経験し、修羅場を潜った人生だったからこそ、諦めない強さを実現できたのであろう。
約1ヵ月間のこのコラムを読んで、多くを学んだと同時に大きな勇気ももらった。また、ビールも飲みたくなった。
(これはいつものことだけど・・・)
やはり僕としては、経営者の半生を綴る「私の履歴書」が一番読み応えがある。
そういえば、昨晩、食事したイタリアンで飲んだビールはアサヒスーパードライだった。
これから迎える夏場は、よりスーパードライが美味しくなるだろう。
今日も飲むのかな?
2011年6月1日