全国的に株主総会が開催される本日、某インフラ企業の株主総会に出席した。(どこかはすぐ分かってしまうかもしれない。)
目的は二つ。
一つは毎日のように報道されている原子力発電の問題に対し、株主の問題意識や発言はどんなものなのかということ。
そして、もう一つは、同じ株主総会を運営する者として(ちょっとレベルが違いすぎるけど・・・)、経営陣がどんな対応をしていくか確認したいということ。
10時開催の15分前に会場に着いたのだが、既に受付は長蛇の列。会場内の席も満席で、待合席に並べられた席に座り、モニターを見ながら話を聞くことになった。
例年、これくらいの株主が参加されているかわからないが、話題の中心である企業でもあるため、その出席者の多さには驚いた。
モニターを見ながらの議事進行は臨場感がなく物足りない。ついウツラウツラしてしまった。内容は事業報告など一般的な説明が中心である。
その後、設けられた株主からの質問。待合室からの発言は当然のように認められておらず、この場面もモニターを見るしかなかったが、迫力のあるシーンの連続であった。
社会派ドラマを見ているような錯覚に陥るほど、株主の質問は熱く激しい。そして、話が終わらない。所々に挟まれるヤジもいとも簡単に蹴散らし、自分の主義主張を話す。
時に論理性を欠くために、全く意図が分からない質問もあったが、自分たちの想いを一株主としてぶつけまくっていた。それを運営側は冷静に受け止め、坦々と答えていく。対照的である。
スルリと厳しい質問を回避し、場合によっては答えず、何事もないように進行していく。感情的になることは一切ない。
(なるほどね。立派な会社ほど、こんな風に進めるんだと感心)
基本的に質問者は1度の質問の機会しか与えられず、そこには議論の場もないため、ほぼ一方的な回答で終わってしまうことがほとんど。
それでも「社長を辞めろ」「会長を辞めろ」など株主からの厳しい要求もあり、公開企業が行わなければならない株主総会の恐ろしさを知ることとなった。(公開してなくてもあるだろうが・・・)
昨年、出席した株主総会がいかに平穏無事だったか・・・。甘くないな。
それでもある株主が「昨年よりも挙手が少ない。もっと荒れる総会になると予測していた。」と自分とは相反する感想を語られていた。
これでも平和なんだ。株主を納得させるのは余程の事がない限り難しいと痛感。
結局、2時間経過しても終了する気配がなかったため、途中で退席したが、その後の議案事項で激しいやり取りがあったのかもしれない。
株主としては当然の意見を言うし、経営陣もある種、当然の回答を行う。最終的には、多数決で持って解決するのだが、その過程というのは一筋縄ではいかない。
特に今回の株主総会は、大げさに言えば、今後の日本を占う要素が多かった。
簡単に結論が見つかるわけでもないし、どの立場が正解なのか軽はずみには言えない。しかし、お互いの立場がよく分かるのも事実。
会社側の説明に誠実さが欠けるように思えたが、会社側としてはそれしか言いようがないだろう。
(書いてる事は意味不明かな・・・)
会社を客観視する意味合いにおいても、株主総会に参加する意義はあったと思う。
2011年6月28日