Facebookで就活に成功する本-ソーシャルメディアを活用して希望の会社に入る法 (2011/07/28) 高橋暁子 |
まずこの本を見つけての正直な感想、「遂にここまできたか・・・」
Facebook関係の書籍も出版数が増えているのは目に付いていたが、就活本もこんな対策本までも出たか・・・。
時間の問題だとは思ってはいたが・・・。
以前は就活マニュアル本を情報収集のため、読むことのあったが、ここ最近はサッパリ。随分、久しぶりに読んだ事になる。
読後の感想だが、ちょっと性急に作りすぎた感がある。Facebookやtwitterの入門とも言えなくもないが、就職活動において対象が曖昧である。
現役の4年生を対象とするなら、ちょっと出版の時期が遅いし、3年生を対象とするなら2013卒の新卒環境をあまり理解していないようにも思える。
それは批判をしているのではなく、それだけfacebookと2013年卒新卒採用は旬な素材であるため、その生かしどころは難しいのではないかと思うからだ。
今後、就職活動でfacebookを活用する学生は確実に増えるだろうし、採用活動に利用する企業や我々同業者も増え、熾烈な争いにもなるだろう。
そう考えると、もうfacebookはアーリーアダプターが使用するメディアとは言えない。必須アイテムにもなってしまうのだ。そうなると本年の成功サンプルがどこまで通用するかはとても難しい判断となる。
しかし、この本書に書かれているような学生へのメリットが大きいのも事実だ。このソーシャルメディアを通して、学生と社会人、学生と学生が繋がる事により、より正確な情報が伝わり、メディアが発する情報だけでない自分にとっての有益な情報を得る事も可能となる。
そこには自分を信頼できる存在として、回りが評価しないといけないが・・・。
学生が就職活動の時期においてだけ、自分自身を演出するのではなく、普段の生活からそれを意識して、いろんな言動に心がけるのは、むしろいいのではないか。
そんな意味では、学生がこの本書からキッカケをつくるのはいい事だ。
就職活動にソーシャルメディアを有効活用するには課題も多いが、その取り組み次第で、プラスにもマイナスにも影響を与えるだろう。