憂鬱でなければ、仕事じゃない 憂鬱でなければ、仕事じゃない
(2011/06/14)
見城 徹、藤田 晋 他

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自分で購入したのではなく、珍しく名大社の哲学者に借りて読んだ一冊。
少し前、二人で飲んだ際、著者の2人が出演したカンブリア宮殿の話題で盛り上がり、彼が既に読み終わった本書を借りる事になったのだ。
借りたものはすぐ返すのが礼儀だ。
普段一日で一冊を読み切る事は少ないが、本書はあっという間に読んでしまった。
先日のカンブリア宮殿で話された内容が、そのままこの書籍になっている分、随分と読みやすく感じた。
(それだけが理由でないが・・・)
著者の一人 見城氏が所々書いている人との信頼関係について共感する面は多かった。
例えば、食事を誘うケース。
ここに書かれているよう「今度、飯でも行きましょう!」と言って、社交辞令に終わることは多い。僕がそんな話をする場合、その気がなければそんなセリフははかないし、その逆でそのまま何もないと非常に残念に思う。
気がないなら言わない方がいいのだ。これはお互いの信頼関係をどう維持するかを深く考えれば当然のこと。
約束の時間も同様である。
今の業務を遂行する上で、多くの方と面談する事は多い。先方からアポイント要請が入り、その時間を調整する。その逆もしかり。
僕は見城氏のように30分前に約束の場に行く事まではできないが、必ず5分前には到着するようにする。何らかの事情でほんの僅かでも遅れそうな場合は、必ず事前に連絡を入れる。最低限の常識だと考える。
1分の遅れも30分の遅れも遅刻は遅刻。
僕との約束もほんの数分であるが、遅刻をされる方がいる。それも初対面で。そうすると、僕はどうしてもその方を信頼する事はできない。たかだが数分のわずかなことだが、小さな約束でも約束であり、それが守れないようでは人間関係を築くことは難しい。
時々、自分がとても小さな人間に思えることはあるのも事実。だが、見城氏の考えと同様と捉えられると妙に安心してしまう(やっぱり人間は小さい)。他にも自分が共感する要素がこの本書には散りばめられていた。
ビールの味で満足している自分はまだまだ未熟。ワインもよく飲むが、本当の美味しさまでは理解していない・・・。そんな点も多いが・・・。
ランキングトップで、かなり売れているこの本書、なぜ見城氏の幻冬舎からの発行ではなく、講談社なのだろうか。
調べれば、すぐに判明するとは思うのだが・・・。