ウォール・ストリート ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray] (2011/06/15) マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ 他 |
「バブルがはじける」という言葉は世界共通の表現であるんだなと再認識した作品。
前作の「ウォール街」を見たのは、確か大学4年か社会人デビューの頃だったと思う。まさにバブル絶頂期で、大したお金も持っていないにもDCブランドのスーツを着ていた頃。今、思い返してみても笑えてしまう。そんな時代を象徴するような映画だったと思う。
それから20年以上経ち、この映画が公開されたわけだが、やっぱり時代は繰り返す。お金で失敗しても、また巧い儲け話がでれば乗ってしまうのだ。人間は悲しい生き物なんだな。
この映画は時代背景としてリーマンショックの前後を描いている。ほんの3年前の話だ。僕は映画にのめり込みながらも、その当時の事を思い出しながら観ていた。
当初、日本にはさほど影響がないと言われながらも、瞬く間に市場が悪化し、我々の業界(いや全ての業界だな)も大打撃を受けた。まだ、その後遺症は残っていると言っていい。
ただ映画を通しながら改めて考えてみると、起こるべくして起こったのだ。お金を右から左に動かし、その利ざやでどんどん収益を上げていくのはビジネスとしていかがなものかと思ってしまう。しかし、その時は気づかないし、素晴らしい手法だと誤解してしまうのだ。
お金を利用するつもりが、お金に翻弄される。この映画が訴えたいのはそんな事ではないだろうが、そんな悲しい性を感じてしまった。
主役のマイケルダグラスはイヤらしい役は完璧。ラストシーンはちょっと疑問だけど・・・。
ほとんど映画評になっていないブログ。
もっと心が癒される映画も観ないといけない。