ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ (2011/08/03) ジェイ・エリオット、ウィリアム・L・サイモン 他 |
何の因果か偶然か、スティーブ・ジョブズが亡くなった当日に読み終えた本書。
まさか死に至るまでの病気とは全く知らなかった。昨日の朝、Facebookの友達のニュースフィードでこの事実を知り、驚嘆した。
残念なニュースであるのは間違いないが、ジョブズの死を伝えるアップルのHPからは、その悲しみは伝わらなかった。
彼の表情は堂々として格好良く、アップルのプロモーションに思えてならなかった。最後の最後までジョブズらしい姿だった。
僕のブログでも何度となくジョブズについて書いているのは、その姿への憧憬もあったのだろう。
この本書では、ジョブズの側近であったジェイ・エリオットが、共に仕事に取り組んだそのままの姿が描かれている。リアリティを感じる面は多い。
日本でソニーの盛田会長との会食であったり、会議での発言のやり取りであったりと・・・。
自ら創業した会社を2度もクビになりながらも、今や時価総額世界一の企業に押し上げてしまった。スマホなんて今は当たり前の存在だが、iphoneが生まれなければ今も折り畳み携帯が中心かもしれない。僕が唯一持っているアップル製品のipad(厳密には会社所有ですけど・・)も完全にモバイルパソコンを凌駕してしまった。
(そういえば僕が初めて購入したパソコンはMacのパフォーマだった。若い人は知らないだろうなあ。)
新たなスタンダードを築いたのだ。改めて思わなくとも偉大な人物だ。
著書はアップルを離れ時間も経過している事から、最近の事実については間接的に表現が多いように思えた。それがあるのかジョブズの病気については一切触れられていない。あとがきについてもジョブズが病気療養中ぐらいの認識でしかない。
とは言え、最も間近にいた人物の一人であるのは間違いない。
そして、ここにも2005年のスタンフォード大学卒業式のコメントが載せられていた。今後も名演説の一つとして語り継がれていくだろう。もしくは、youtubeで延々と視聴されていくだろう。一番のジョブズらしさとして・・・。
ご冥福をお祈りします。