先週25日(木)は第6回名古屋ファミリービジネス研究会(略称NFB)day2。
今回は受講者の近しい方をオブザーバーとして招く会。

スタートはいつものように僕のテキトーな話から・・・。

day1講師の株式会社サンコー櫻山社長に前回を簡潔に振り返ってもらい、
その後は受講者によるジェノグラム(家系図)の発表。

講師がテーマに沿って話すことも重要だが、
受講者が自身の成り立ちや経験を話すことも本当に大切。
ここから得る気づきは何事にも代えがたい。

そしてday2のメインテーマは「ファミリーの関係性と対話の進め方」。
昨年に引き続き講師は株式会社フェリタスジャパンの丸山祥子社長。

同族企業の場合、家族の関係性が企業の成長にも繋がるし、衰退の原因にもなる。
企業名すら無くなってしまった大塚家具は分かりやすい例かも。
親子喧嘩やM&Aと表面的なことばかり注目されるが、
その裏側にある家族の関係性についてはそれほど知られていない。

互いが役割ももっと理解し、ファミリーガバナンスが構築されていたのなら、
価値観の共有もできたし、円滑な世代交代も可能だったかもしれない。
口でいうのは簡単で、実際の行動は難しいが、
それを実践する行動があるだけで理解度は大きく異なる。

今回もアセスメントツールやコミュニケーションチェックリストで冷静に判断してみたり。
会社でできてても家庭内でできないことは多い。
僕なんかも会社では理性的でも家ではつい感情的になってしまったり。
同族企業も気を付けなければ、それが後々尾を引くことにもなる。

夫婦で出られた方は互いの回答の違いに驚かれたが、
それは特別でもなくよくあるケース。
分かっているつもりで分かっていないことって多い。

全体共有で何が大切かを考えながら、ビジネスとファミリーの境界について語り合った。
そして、特別ゲストとして株式会社ネオライフプラニングの橘社長と橘専務を招き、
親子でトークセッション。
橘専務は長男で昨年の受講生。

部外者から見れば理想的な親子関係。
事業承継も順調に進んでいいるように思える。
しかし、それは意図的に仕向けたり、本人の意思を尊重したり、
目に見えない努力(努力という表現は合ってないかな)があってこそ。

参加者は頷きながらその関係性について学んだ。
この名古屋ファミリービジネス研究会で大切なのは守秘義務を徹底し、安心安全な場を作ること。
従って、僕のブログも細かな事例は何一つアップしていない。
雰囲気を掴んでもらえればと思う。

アンケート結果からもとても満足度の高い研究会を実施できた。
オブザーバーからも嬉しいコメントを多数頂いた。
懇親会も大いに盛り上がった。
中小企業であれ大手企業であれ、同族企業が抱える課題は多い。

今回のような取り組みがどこもできれば、
もっと健全で明るいファミリービジネスが築かれていく。
僕自身が主催者でありながらとても満足できた時間。

丸山さん、橘お父さん、橘お兄ちゃん、そして、みなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみになってきました。