毎日かあさん 豪華愛蔵版(初回限定生産DVD2枚組) (2011/09/07) 小泉今日子/永瀬正敏 |
DVDを観ながら思った。
キョンキョンは声がいい。声のトーンと艶がいい。そして、自然体に近い演技もいい。旦那役の長瀬正敏と夫婦生活を営んでいた時も、そんな感じではなかったかと思わせる。
年齢の積み重ね方も無理がないので、母親役もマッチする。「トウキョウソナタ」の母親役も良かったが、より攻撃的になっているこの作品の方が魅力が溢れているのではないだろうか。
アイドル出身者の母親役は違和感がある場合が多い(というより似合わない)が、薬師丸ひろ子とキョンキョンは上手く脱皮したのだと思う。
(映画の感想というよりキョンキョンの批評になってしまった。)
映画自体はありそうでなさそうな日常が描かれている。そこには家族愛があり、夫婦愛があり、愛情に溢れている。しかし、それがストレートに言葉に出てくるわけではなく、感情に映し出される。時に感情は爆発してしまうが・・・。
結局のところ、男はいつも自分勝手でだらしなく情けない。女の手のひらの上で転がされている。でも、それは自分では気づかない。気づいた時には、もう手遅れの状態なのだ。本作はその男女の立ち位置が極端なのかもしれないが、それが正しい姿と思わせてくれる。
実際に僕もそうなのだろう。自分ではまともなつもりでも、自分勝手でだらしなくて・・・。
最後の最後には嫁さんに感謝するのかな。今すぐしろよ!という話もあるけれど・・・。
家族っていいね。それが思える映画だった。