ここ数年、厳しい状況が続く人材業界。年明けからも業界再編のニュースが飛び交った。
3日には大手派遣会社のアデコが技術者派遣のVSNの株式を取得。6日にはパソナが伊藤忠商事系のキャプランを子会社化。
そして、リクルートはグループ事業会社を大幅再編。また、米国の派遣会社を買収と、年明けからたった1週間だけでも、株式取得、完全子会社化、ガバナンス体制変更と業界を騒がすニュースが多く見られた。
規模の大きな会社は更に規模を拡大し、業界内のシェアの比率を高めていく。資本主義経済である以上、文句を言うつもりもないし、買収側のトップの立場で言えば当然の選択であるとは思う。
名古屋地区ではVSNも話題の内容はともかく時代の寵児的な会社であったのも事実だし、数年前にテンプスタッフに吸収されたピープルスタッフも東海地区屈指の派遣会社であったのも間違いない。
気がつけば、名古屋本社の人材サービス会社がどんどんなくなっている。別の社名で会社は存続していても、名古屋らしさは失ってしまっているように思えてしまう。偏見かもしれないが・・・。
人材ビジネス自体は参入障壁は低く、それほどの資本力がなくでも立ち上げられるし、一人でも起業は可能だ。僕が知らないだけでその事業を営む個人も相当数は存在するだろう。
その分、規模が極端に分かれてくるのだ。
大手の存在か、ニッチな存在かで・・・。大手も中途半端ではなく、とことん大きな規模。それは、就職情報会社でも人材紹介会社でも人材派遣会社でも同じ。その方向を更に拡大させるのが、ここ最近のニュースだ。
さあ、その中でどう生き抜く名大社。大きな波に飲み込まれてしまうのか、それともどんな大波が来ようとも、ビクともせず仁王立ちする存在になるのか。
言えるのは、地域に根差す地域の会社は存在しなければならないということ。
この一年、業界再編が進むしても、我々のポジションは明確であり、やるべきこともはっきりしている。
それに向かって突き進んでいくのだ。
2012年1月12日